A03_5_11_501

中手指節関節Metacarpophalangeal joints; MP joint(Articulationes metacarpophalangeae)

中手指節関節【ちゅうしゅしせつかんせつ】 Basal joints of the fingers located between the heads of the metacarpal bones and the bases of the proximal phalanges.(MP関節ともよばれる。中手指節関節は中手骨頭と基節骨底との間の関節で、関節腔は各指で独立している。中手骨頭が球面上をなすから関節面の毛板からは球関節に似るが、側副靱帯などによる運動性限をうけて、機能的には2軸性の顆状関節に属し、指の屈曲、伸展、内転、および描円を行う。関節包は比較的ゆるいが、その背側面は総指伸筋腱が膜状に拡がったものからなり、掌側面は浅および深指屈筋の腱を容れる手指に線維鞘と固く着く。また関節包靱帯として、背面の線維は側副靱帯を作り、掌側面に走る線維は掌側靱帯を作る。関節包の表面には次の補強靱帯がある。(1)側副靱帯:関節包の内外両側面にあって、やや掌側に傾いた走行をとる。(2)掌側靱帯:関節包の掌側面で、二つの側副靱帯の間にある。その表面は指にいたる屈筋腱のための溝をつくり、またその線維鞘と溝の両側で癒合している。(3)深横中手靱帯:第2指から第5指にいたる各中手骨頭の掌側面を互いに結合する横走線維束で、掌側靱帯と癒合する。またこの靱帯の表層を虫様筋が、その背側を掌側および背側骨間筋が通る。)

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

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人体局所解剖図譜 III巻

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