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頭と頚の筋膜Fascia of head and neck(Fascia capitis et colli)

頭と頚の筋膜【あたまとくびのきんまく】(頭部の筋は浅頭筋(表情筋)と深頭筋(咀嚼筋)とに分けられるが、さらに下層に口腔の筋層、すなわち頬筋と上咽頭収縮筋があり、結局3層と考えることができる。しかし、この3層のうち表情筋は皮筋であるので、明確な筋膜をもたないし、むしろ筋膜の上を走る。したがって、頭部の筋膜は咀嚼筋の筋膜と口腔・咽頭の筋膜の2葉と考えられる。咀嚼筋の筋膜は側頭筋膜と咬筋筋膜である。側頭筋膜は側頭筋をおおい、上方では上側頭線につき、下方では浅深2葉に分かれて、浅葉は頬骨弓外側面、深葉は同内側面につく。咬筋筋膜は咬筋をおおい、後方では耳下腺を包んで耳下腺筋膜となり、乳様突起と耳介に結合する。下方は下顎骨縁について頚筋膜浅葉につづくほか、下顎骨の内側に反転して翼突筋の内面をおおって蝶形骨翼状突起に達する。口腔・咽頭筋の筋膜は、前方では頬筋筋膜として頬筋をおおい、後方では翼突下顎縫線を経て上咽頭収縮筋の筋膜につづく。)

Pocket atlas of human anatomy

 

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