A04_3_02_005

腸肋筋Iliocostalis muscle(Musculus iliocostalis)

腸肋筋【ちょうろくきん】 Muscle composed of the following parts, which are responsible for maintaining erect posture and for lateral bending. I: Posterior rami of spinal nerves of C4-L3.(腸肋筋は、脊柱起立筋の外側部にあり、腰腸肋筋、胸腸肋筋、頚腸肋筋の3つの部分からなる。原則的には起始部は内側性に起こり、停止部は外側性に停止する。起始(腸肋稜、肋骨)と停止(肋骨突起、肋骨、頚椎横突起後結節=もっとも外側に位置する各々の肋骨痕跡)の外側への移動は側屈に対する筋の梃力を増加させる。起始と走行:筋束は内側(胸最長筋と同じ肋骨や仙棘系の腱膜由来)から起こり、停止腱は側方を走り、肋骨や頚椎の肋骨相同部に達する。腸肋筋の3部は腰腸肋筋すなわち腸骨と仙骨から起こる部分は(停止は第12~第4肋骨)、胸腸肋筋すなわち下半の肋骨から起こる部分(停止は上半の肋骨と第7頚椎)、頚腸肋筋すなわち第6~第3肋骨から起こり第6~第4頚椎に停止する部分である。頚腸肋筋は多少分離しやすいが、他の2部は分けがたい。腸肋筋の中部の下(特に第6~第8肋間)によく出現する小筋束があって肋骨から肋骨に張る(背側肋間筋束、第7肋間では58%)。これは分節上を示す現市場帯の遺残である。一つ上の頚髄神経後枝(外側枝)を受けるが、これは系統発生中に尾方に移動したことを示すと考えられる。)

Spalteholz

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 I巻

人体局所解剖図譜 II巻

Rauber Kopsch

Band1(357)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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