A05_1_01_001

口腔Oral cavity(Cavitas oris)

口腔【こうくう】 (口腔は上唇と下唇とが、弁状に働いて閉じることのことのできる入口、すなわち口裂からはじまり、後方は口峡に至るまでの消化器系の起始部である。後方は咽頭につづく。口腔は咀嚼、発語などの機能に関係し、頬袋のある動物では食物を一時貯める。口腔内には歯、舌があり、大小の唾液腺が開く。口腔を口腔前庭と、固有口腔とに分ける。口腔前庭は上下の歯列弓より外側の部分で、頬と唇とが外壁をつくる。頬と唇は哺乳類ではじめて形成され、口腔前庭が成立し、咀嚼、哺乳が可能となる。頬は内部に筋や頬脂肪体、頬腺などを含む。口腔はふつうにいう「クチビル」である赤く見える部分(赤唇縁または唇紅は鼻唇溝よりも下方、下唇はオトガイ唇溝よりも上方を指す。上唇中央には人中という溝があり、その下端で赤唇縁がやや突出して上唇結節をなす。上下唇が左右の口角をかこみ、上下唇の移行部が唇交連である。唇は中に口輪筋のような筋、口唇腺などを含む。固有口腔は前・側壁は歯列弓(歯槽突起)、天井は口蓋、底は顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋の上の粘膜となっており、下をいれる。口腔の壁を被う粘膜は口腔粘膜で、腺は発生上粘膜上皮に由来する。口腔前庭には耳下腺、頬腺、臼歯腺、口唇腺が開き、固有口腔には顎下腺、舌下腺、口蓋腺、舌腺が開く。)

Spalteholz

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 I巻

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Pocket atlas of human anatomy

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ネッター解剖学図譜

 

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