A05_4_01_014

粘膜下組織(食道の)Submucosa of oesophagus; Submucosa of esophagus(Tela submucosa oesophageae)

粘膜下組織(食道の)【ねんまくかそしき(しょくどうの)】 Sliding layer between the muscular layer and mucosa consisting mainly of collagenous connective tissue and containing vessels, nerves, and glands.(食道の粘膜下組織は食物の通過による食道の拡張に対応できるように、粘膜下組織は多量の弾性線維による著しく粗な線維構築を示し、可動性に富む構造となっている。粘膜下組織の表層に近い部分には、食道腺(粘液腺)が散在している。腺終末に近い導管は、管腔が狭く、単層円柱上皮であるが、粘膜筋板、粘膜固有層を貫通し、粘膜上皮に開口するに従って、管腔は広くなり、しばしば嚢胞状の拡張を呈するようになり、導管の上皮は重層扁平上皮となる。食道には食道腺以外に、食道上端(輪状軟骨の高さ)と下端(噴門近く)には、胃の噴出腺と同様の分岐管状粘液腺の形態を示す食道噴門腺が粘膜固有層に限局して存在する。しかし、食道噴門腺の多少には個人差があり、しばしば腺を欠く。また、粘膜下組織には、太い血管、リンパ管、マイスナー神経叢が存在する。食道のマイスナー神経叢の発達は、他の消化器官各部に比べて乏しい。)

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 255; 257

R.V. Krstić(HMA)

ネッター解剖学図譜

 

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