A06_5_02_027

小葉;肺小葉(肺の)Lobule of lung; Pulmonary lobule(Lobulus pulmonis)

小葉;肺小葉(肺の)【はいのしょうよう;はいしょうよう】 Area supplied by a bronchiolus, visible as a polygonal region on the surface of the lung.(1本の呼吸細気管支に属する肺胞の集合、ないしその程度の単位。肺の表面は多角形の紋理を示す。この紋理は不完全に境界されており、一縁が0.5~3cmで、しばしば色素沈着によってとくに目立っている。これらの紋理は基底部で肺小葉の境界をなしており、胸膜を剥離すると不完全ながら肺小葉を互いに分離することができる。これは各小葉がまた小葉境界膜で包まれているからである。この小葉間疎線維性結合組織があるために小葉は互いにずれることができる。小葉の形成は肺の辺縁部で著明であり(このため肺は強く変形することができる)、中心部ではほとんどみられない。小葉は必ずしも等価値の構成要素を包んでいるのではないが、模式的にいうことが許されるならば、一つ小葉にはだいたい1本の細気管支から出る終末細気管支と呼吸細気管支および肺胞が存在している。終末細気管支より末梢の部分はまたAcinus(腺房、細葉)ともいわれる。細葉は中隔によって境界されているわけではない(小葉と細葉の命名法は統一されていない)。気道はここに気管支と細気管支の境界で強固に肺実質の結合組織と結合するため、その内腔が保たれるのである。)

Rauber Kopsch

Band2(154)

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 329

R.V. Krstić(HMA)

ネッター解剖学図譜

 

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