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中膜Tunica media(Tunica media)

中膜【ちゅうまく】 Middle layer of a blood vessel wall.(中膜は血管の種類や存在部による変異が、最も多く見られる層である。基本的には、輪走ないしラセン状に相応する平滑筋線維と、膠原線維、弾性線維、糖蛋白などの結合組織成分よりなる。弾性線維には、互いに結合し厚い膜状となるものもある。それらの膜のところどころには、孔がみられ、有窓弾性板と呼ばれる。この部位の栄養は、血管内腔を流れる血液からの拡散によってまかなわれるが、物質はこの有窓弾性板の孔を通り、血管壁内部に存在する細胞にまで到達する。しかし静脈では、血液中の酸素や栄養物が乏しく、細胞を養うに充分でないので、太いものでは、中膜に栄養血管を持つこともある。中膜には線維芽細胞は存在しない。この部分にみられる結合組織成分は、平滑筋細胞により産生される。)

Rauber Kopsch

Band1(502; 506)

Pocket atlas of human anatomy

406(General terms一般用語)

現代の組織学 179

 

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