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静脈Vein(Vena)

静脈【じょうみゃく】 (心臓へ血液を運ぶ血管。静脈の静脈壁は多くの場合動脈壁よりも薄く内圧も低いのに、内腔はよく保たれる。それには周囲の組織圧が大切な役割を演ずる。静脈中の血流抵抗と心臓への圧勾配はともに小さい。静脈中の血液の働きの最も重要な原動力は筋ポンプであって、動静脈連結および呼吸もこれを助ける。①筋ポンプは運動器の間隙や裂隙を走る静脈の壁は、運動器の筋の収縮の際に圧平され、静脈内容は袋状の静脈弁によって動く向きがきまり、心臓の方向へ動かされる。②動静脈連結は中等大または細い動脈とともに走る、たいていは2本の伴行静脈は、結合組織により動脈壁にしばりつけられているため、その脈波が静脈内腔を押し狭める。これによって生じる静脈内での血液の移動は、静脈弁があるために心臓へ向けられる。動静脈連結はしかし静脈血の動きに決定的な役割を演ずるものではない。③呼吸、胸郭内の陰圧は大静脈に伝えられ、心臓への血液還流にとって好都合に作用する。)

小解剖学図譜

Rauber Kopsch

Band1(498)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

406(General terms一般用語)

現代の組織学 191

R.V. Krstić(HMA)

 

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