A12_0_00_038

リンパ管Lymphatic vessel(Vas lymphaticum)

リンパ管【りんぱかん】(リンパ管はリンパを運ぶ管で、相互に吻合している。血管とは別個の組織液の流出路をなす。リンパ管は盲端をなす毛細リンパ管ではじまり、集合して太いリンパ管となり、最終的には静脈に開口する。リンパ管の構造は同大の静脈に似るが、中にリンパという透明な液体を入れ、赤血球を欠き、主としてリンパ球からなる白血球主数を含むことで区別できる。毛細リンパ管は毛細血管に比べて、透過性が高い。内皮細胞間の接着がゆるく連続した基底板を欠き、周皮細胞を有しない。リンパ管も血管同様、内膜、中膜およびが外膜の層構造を示すが、かなり大きいリンパ管でも壁に平滑筋を欠くことが多い。管径が100~200μmになってようやく平滑筋が出現するという。外膜の弾性線維は40μm以上ののリンパ管に存在する。小および中等大のリンパ管には多数の小弁が特徴的である。リンパ管が大きくなるにつれ、内皮細胞間の隙間がみられないくなり、基底板も連続的になる。大きいリンパ管の外膜には毛細血管が分布し、神経線維もみられる。)

人体局所解剖図譜 IV巻

Rauber Kopsch

Band1(669; 672; 686)

Eduard Pernkopf

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 203

R.V. Krstić(HMA)

ネッター解剖学図譜

 

ページのトップへ戻る