A12_0_00_043

リンパ;リンパ液Lymph(Lympha)

リンパ;リンパ液【りんぱ】 (リンパ管内を流れる透明な液体。リンパ管のはじまりがどのようになっているかにつては不明な点もあるが、ともかく結合組織の中を流れる組織液がリンパ管に入ると、リンパとよばれるものになる。リンパは細胞成分と血漿の超瀘過液である。毛細血管をこえて出た液は再び血管系にもどるが、一般に産生量は吸収量を上回る。リンパはこの過剰な血管外液に由来する。水、電解質およびいろいろな稜の蛋白質(2~5%)を含む。リンパの産生は毛細血管透過性の増加、静脈圧の増加、および結晶の膠質浸透圧の減少にによって増加する。毛細リンパ管による排出能力を超えて、組織にリンパが貯留すると、組織の膨化がおこり、浮腫edemaとなる。細胞外腔から集められ、頚部で静脈にそそぐ。小腸から吸収された脂肪滴を多量に含むリンパはミルク様を呈し、とくに乳糜とよばれる。)

Rauber Kopsch

Band1(050; 059; 680)

Pocket atlas of human anatomy

406(General terms一般用語)

現代の組織学 201

 

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