A12_1_06_002

刺激伝導系;心臓刺激伝導系Conducting system of heart; Impulse conducting system(Complexus stimulans cordi; Systema conducente cordis; Complexus stimulans cordi)

刺激伝導系;心臓刺激伝導系【しげきでんどうけい;しんぞうしげきでんどうけい】 It is located in the myocardium beneath the endocardium.(心臓を構成する心筋細胞には、自発的に興奮と収縮を一定の周期をもって繰り返す能力をもつ心筋細胞(特殊心筋細胞)と実際上これをもたないといえるもの(一般心筋細胞)が含まれており、特殊心筋細胞の禅宗断を刺激伝導系と称する。刺激伝導系のなかに通常四つの部分、すなわち洞房結節、房室結節、His束(房室束)、Purkinje線維、を区別する。これらのうち後3者は順につながった状態で心臓内に存在する。洞房結節は、上大静脈が右心房にそそぐ開口部付近に存在する特殊心筋細胞の集団である。ここの特殊心筋細胞が示す自発的興奮・収縮の周期は他のいずれの刺激伝導系部分をなす特殊心筋細胞のそれよりも短く(つまり最も頻繁に興奮・収縮を繰り返す)、心臓全体の拍動リズムを決定するペースメーカーとしての役割を洞房結節が担うこととなる。洞房結節は胎児期に存在していて、次第に右心房の壁の中に取り込めれてしまった静脈洞部分と右心房固有部分との境界にこの結節が出来てくることによる。房室結節と称されることもある。この結節をつくる特殊心筋細胞のリズムは洞房結節をつくる特殊心筋細胞のそれの約半分の速さであるが、残りの刺激伝導系部分のリズムより早いので、洞房結節が機能不全に陥った際には房室結節が二次的ペースメーカーとなり、心臓全体の拍動リズムを支配するようになる。房室束は房室結節からはじまり心室中隔の頂部にまでいたる部分であり、心室中隔の右側表面と左側表面に沿ってそれぞれ下行する右脚と左脚とに分かれる。)

小解剖学図譜

Moore人体発生学

14-2.原始心臓の発生

Rauber Kopsch

Band1(530)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 175

ネッター解剖学図譜

R.V. Krstić組織篇

 

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