A14_1_01_201

クモ膜Arachnoid mater; Arachnoidea; Arachnoid membrane(Arachnoidea mater)

クモ膜【くもまく】 Transparent fibrocollagenous membrane between the dura mater and pia mater that is covered by epithelioid cells.(クモ膜は硬膜直下にある薄い結合組織性の膜で、血管がなく、外表面は内皮様の神経中皮によっておおわれている。また、膜の内表面に不完全な内表の細胞が存在する。脳クモ膜は脳軟膜とは異なり大脳溝や小脳溝内に入り込むことはない。クモ膜が大脳縦裂や大脳横裂のの中に進入するのはその外側の硬膜(大脳鎌や小脳テント)によって押し込まれたものである。クモ膜の内面からは線維性結合組織性の小柱が出て軟膜につく。これらの小柱によって結ばれているクモ膜と軟膜の間の腔をクモ膜下腔という。この腔所は脳脊髄液によって満たされて脳と脊髄を液体のクッションで支えるとともに、この中を脳脊髄を養う動静脈が走っている。 脳表から脳実質内に出入りする動静脈は、毛細血管になるまでは、その周囲にクモ膜下腔を伴っており、脳脊髄液に包まれている。この腔所をWirchow-Robin腔という。この腔の内壁を作る血管外膜と、外壁にあたる軟膜は毛細血管になる前で癒合し、終末輪を作って血管周囲腔(Wirchow-Robin腔)を閉ざす、表層からこの癒合部までをその形態にちなんで軟膜漏斗という。クモ膜と軟膜との間にはクモ膜下柱梁とよばれる柱状の結合組織がクモの巣状に張っている。クモ膜は脳表面の陥凹部をとび越えて張るためにクモ膜下腔のとくに広い場所が生じる。これをクモ膜下槽とよび、大脳外側窩槽、小脳延髄層、脚間槽などがよく知られている。)

Spalteholz

Moore人体発生学

18-2.脊髄の発生

Eduard Pernkopf

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 167

R.V. Krstić組織篇

R.V. Krstić(HMA)

ネッター解剖学図譜

 

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