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脳脊髄液Cerebrospinal fluid (CSF)(Liquor cerebrospinalis)

脳脊髄液【のうせきずいえき】 Fluid containing little protein and consisting of 2-6 cells per mm3. It is secreted mainly by the choroid plexus.( 脳脊髄液は主として側脳室・第三脳室・第四脳室の脈絡叢で産生さえる無色透明なリンパ様の水溶液で、側脳室から室間孔を経て第三脳室に流入し、さらに中脳水道を経て第四脳室に入る。液は第四王室の上壁にある第四脳室正中口および外側溝を経て、脳室からクモ膜下腔に出て、脳・脊髄を囲むクモ膜下腔を満たす(図9-100)。ついで、脳脊髄液はクモ膜下腔を循環した後、上肢状静脈洞内に突出するクモ膜絨毛・クモ膜顆粒(p.744)から血液内に吸収される。一部は直接にクモ膜下腔の静脈や脳・脊髄神経の周囲のリンパ隙にも吸収されるといわれる。  脳脊髄液は全量約130mlで、そのうち脳室内に含まれるのは約20mlであるから、大部分はクモ膜下腔にある。脳脊髄液は脳・脊髄を侵し、衝撃など外力に対する緩衝媒体として脳・脊髄を保護し、頭蓋内圧の調節にあずかり、また、その代謝にも関係があるといわれる。  脳の重量は約1,500gであるが、頭蓋腔内では脳脊髄液に浸されているので、浮力を考慮すると、約50gに相当するといわれる。 ★脳脊髄液の産生過剰、吸収障害、循環経路の狭窄・閉塞などがあると、液の異常な増加が起こり、頭蓋内圧が高まる。とくに側脳室に大量の脳脊髄液が貯留すると、脳室の異常な拡張が起こる(水頭症hydrocephalus)。(解剖学講義) 脳脊髄液は脈絡叢より分泌され蛋白成分は少ない脳室系とクモ膜下腔とをみたす液。細胞数2~6/mm3で1日に約500ml産生され、脳室内部を満たしたあと、第四脳室下端にある正中口と外側口からクモ膜下腔に流れる。全髄液量は約130mlであることから、毎日数回交換されていることになる。脳脊髄液の比重は1.005、pH7.35~7.4でタンパク(10~40mg/dl)、免疫グロブリン、糖(血糖値の1/2~1/3)、クロールなどを含む。)

Moore人体発生学

18-2.脊髄の発生

18-4.脳の発生

18-5.脳の先天奇形

Rauber Kopsch

Band2(303)

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 149; 159

R.V. Krstić組織篇

R.V. Krstić(HMA)

 

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