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クモ膜顆粒【くもまくかりゅう】 Avascular, villuslike protrusions of the arachnoid mater into the sagittal sinus and diploic veins. They become increasingly prominent beginning around age 10 years and are involved in cerebrospinal fluid drainage.(クモ膜顆粒は記載者にちなんでパキオニ小体(顆粒)ともよばれる。脳の静脈洞付近、ことに上矢状静脈洞付近のクモ膜外面はさまざまの大きさの顆粒状突起を出し、その先端を静脈洞に入れ、あるいは脳硬膜を圧して隆起して頭蓋骨内面にクモ膜顆粒小窩を残す。脳クモ膜において特異なものは主として上矢状静脈洞の付近にクモ膜のきのこ状の突起が見られることである。この突起はクモ膜顆粒と呼ばれる。これは硬膜を圧してそれを隆起させ、一部分は上矢状静脈洞の中に入り込んでおり、また一部は上矢状洞溝の付近の骨の内部に入り込み、そこにクモ膜顆粒小窩を作っている。クモ膜顆粒はクモ膜下腔の脳脊髄液を外方、ことに硬膜静脈洞に排出するものであると考えられている。顕微鏡的にクモ膜外面は一般に小突起をもつ。これをクモ膜絨毛(Villi archnoideales)とよび、仙尾髄領域に特に多い。イタリアの解剖学者Antonio Pacchioni (1665-1726)によって、1705年に記載された。彼はこの小体を硬膜の腺と考えたという。)
Netter's Anatomy Flash cards(01-75)