A14_1_02_230

脊髄オリーブ路;脊髄オリーブ核路Spino-olivary tract(Tractus spinoolivaris)

Helweg's tract脊髄オリーブ路;脊髄オリーブ核路【せきずいおりーぶろ;せきずいおりーぶかくろ】 Crossed fibers traveling from the posterior horn to the inferior olive that convey cutaneous and proprioceptive impulses.(ヘルベック路とも呼ばれる。脊髄オリーブ路は脊髄小脳回路のもう一つの経路であり、脊髄からのインパルスを下オリーブ核の一部を経て小脳に中継する。これには2つの最も明瞭な伝導路、すなわち後脊髄オリーブ小脳路と前脊髄オリーブ小脳路がある。後脊髄オリーブ路の線維は後索を上行して楔状束核と薄束核の細胞にシナプス結合し、ここから副オリーブ核にインパルスが伝えられる。複数の前脊髄小脳路の線維は反tないそくの前索を上行し、背側および内側副オリーブ核の種々な部位に終止する。脊髄オリーブ路を形成する線維は脊髄のあらゆるレベルから起こり、皮膚と筋の求心性線維群受容器の興奮によって活動する。副オリーブ核は主に小脳の前葉に投射する交叉性のオリーブ小脳路の起始となる。『ヘルベック』 helweg, Hans Kristian Saxtorph (1847-1901) デンマークの医師、精神医学者・脊髄のヘルベック束(脊髄オリーブ核路)を記述。 (Arch. F. Psychiatr., 1887, 79, 104-))

Rauber Kopsch

Band2(319; 323; 390; 434)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

ページのトップへ戻る