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脊髄視床線維Spinothalamic fibres(Fibrae spinothalamicae)

脊髄視床線維【せきずいししょうせんい】(脊髄視床線維は後角のかなり広い範囲から起こる。その領域はまだ確定されていないが、おそらくⅠ・Ⅵ・Ⅶ層より起こると思われる。これらの線維の大部分はその起始部よりも1ないし数節頭側のレベルで白前交連を通って正中線で交叉し、反対側の前側索(前索と側索の境界部)を外側脊髄視床路(痛覚、温度覚)および前脊髄視床路(触覚)として上行する。両神経路共にそれを構成する神経線維に身体部位対応的配列がみられる。前脊髄視床路線維の中には延髄網様体や延髄外側網様核に終止するものがある。その他の線維はほぼオリーブ核尾側端のレベルで外側脊髄視床路に加わる。外側脊髄視床路は痛覚受容に関与しており、脊髄では前脊髄視床路の背外側方に位置している。脊髄視床線維の多くが脳幹網様体に終止する。橋と中脳の境界レベルでは、残りの脊髄視床線維が内側毛帯に加わる。したがって後索系、内側毛帯、脊髄視床路を併せて、“毛帯系”という。)

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 IV巻

Pocket atlas of human anatomy

 

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