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中心核(下丘の)Central nucleus of inferior colliculus(Nucleus centralis colliculi inferioris)

中心核(下丘の)【ちゅうしんかく(かきゅうの)】 Synaptic site in the auditory pathway formed by the lateral lemniscus.(下丘の中心核はニッスルおよび髄鞘染色標本ではかなり均一にみえる。ゴルジ標本では、大型の細胞からなる小さい背内側部と中型および小型細胞からなり著明な層構造を示すより大きな腹外側部の2部に区別できる。腹外側部におけるこれらの層は不完全ながら大部分がほぼ同心円状の重なり合ったたまねぎの殻状の配列を示す。それぞれの層の厚さはこれを形成している紡錘細胞および双房細胞の樹状突起の分枝の広がりにより決定される。これらの双は中心核におけるニューロンの周波数局在の基礎をなす。個々の層は周波数曲線に対応している。この中心核では多くのGABA作働性ニューロンが認められる。下丘中心核の腹外側部からの遠心性線維は下丘腕を経由して内側膝状体腹側の層構造を示す部に達する。中心核の背側部および中心周囲核からの線維は内側膝状体の背側部に至る。つまり、大脳皮質聴覚領野からの投射線維を受けている中心核背側部および中心周囲核は、結局インパルスを二次聴覚領皮質に返している。内側膝状体の腹側部からの投射線維は聴放線を経由して周波数局在的に皮質の一次聴覚領野に達している。)

Pocket atlas of human anatomy

 

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