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視床の灰白質Grey substance of thalamus; Grey matter of thalamus; Gray substance of thalamus; Gray matter of thalamus(Substantia grisea thalami)

視床の灰白質【ししょうのかいはくしつ】(間脳の背側視床内に存在する灰白質の集団で視床核ともよばれる。これはいくつかの核に分類される。厳密な核の分類・命名は細胞構築的に境界が不明確な場合が多く、異なった観点、たとべば系統発生学的観点、皮質および下位脳との結合関係、あるいは機能的観点などにより必ずしも一致していない。まず、視床を肉眼的にみるといくつかの隆起が認められる。後方の著明な突出物を視床枕という。これはその腹側の二つの小隆起をつくっている外側膝状体と内側膝状体、さらにそれらの肺内側部にある膝状体上核と一鞘に後核群に分類される。視床最前部の背側にも著明な隆起があり、これを前結節といい、この中に前核群である背側、腹側および内側前核が存在する。次いで視床を横断するとその中央部に線維板からなる内側髄板がみられる。この中に前核群である背側、腹側および内側前核が存在する。次いで視床を横断するとその中央部に線維板から成る内側髄板がみられる。この内側髄板より内側方が内側核群で背側内側核が大部分を占める。内側髄板より外側方は外側核群である。外側核群は視床核群のうち最も大きく、背側部と腹側部に分かれそれぞれ背側核、腹側核といわれる。背側核はさらに前方の背臥位束核と後方の後外側核に分けられる。一方、腹側核は大きく前方より三つの部位部に分かれ、それぞれ前腹側核、外側腹側核および後腹側核に分かれる。さらに後腹束核は後内腹側核と後外腹側核に分けれれう。髄板内にもいくつかの細胞集団があり、これらを髄板内核群とよぶ。また視床の最も内側で左右の視床をつなぐ視床間橋内や第三脳室の周辺を取り囲む核を正中核群という。また視床核は皮質との結合の様態によっても分類され、(1)特定の皮質と相互に結合する特殊核群、(2)広く皮質全体に広がる投射をする非特殊核群、および(3)連合領皮質と結合する連合核大別することもできる。)

Pocket atlas of human anatomy

 

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