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背内側核;背側内側核;内側背側核(視床の)Medial dorsal nucleus of thalamus; Dorsomedial nucleus of thalamus; MD(Nucleus mediodorsalis thalami)

背内側核;背側内側核;内側背側核(視床の)【はいないそくかく;はいそくないそくかく;ないそくはいそくかく(ししょうの)】 Nucleus that is especially large in humans. It is bounded laterally, ventrally, and rostrally by the internal medullary lamina and medially by the median nuclei. It sends projections mainly to the prefrontal cortex. It can be subdivided according to cytoarchitecture and enzyme histochemical composition.(MD核とも言われる。ラテン語を直訳すると内側背側核となるが、英語で記述されているように背内側核(MD)とする方が一般的であるので併記する。背内側核は、内側髄板と室周灰白質の間の領域の大部分を占める。この核には大きく3つの領域が区別される。すなわち①内側大細胞部(内側核)、②外側小細胞部(外側核)、③髄板傍核(多形細胞部)であり、この部分の特徴は、大形細胞が内側髄板に接して帯状に集まっていることである。この核は髄板内核および視床の外側核群と広汎な結合を有する。背内側核の大細胞性の内側部は、扁桃体、側頭葉の新皮質、前頭葉の眼窩面後部の皮質からの線維を受ける。これらの線維の多くは、脚ワナの構成要素をなしている。脚ワナを構成しているものは、扁桃体複合核と視索前野視床下部領域を相互に結合する線維群と下視床脚である。この核の小細胞性の比較的大きな部分は、大量の投射によって、実際には大脳皮質6野および32野より前方の前頭葉の全領域と結合している。前頭前野皮質の広汎な損傷、あるいは、この領域からの線維を中断する損傷(すなわち、前頭前葉切断術)の後ろには、背内側核の小形の細胞はほとんど前部変性する。背内側核には中心前回の運動領皮質に投射している細胞はない。背内側核と前頭葉の顆粒皮質(すなわち、前頭前皮質)との間および髄板傍部と運動前野との間には相互の結合がある。特に豊富な相互の結合が大脳皮質8野(前頭眼野)と背側内側核の髄板傍部との間に存在する。背内側核の髄板傍部は、黒質の網状部からもかなりの量の投射を受けている。背内側核の大細胞部が扁桃体からの投射をうけながら、この結合は両方向性のものではない。背側内側核は体性および内臓性インパルスの統合と関係していると考えられている。前頭前野皮質へと中継されたインパルスは意識にのぼり、かつ、知覚にいろいろな程度の影響を与える。精神外科学的研究(すなわち、前頭葉切断術)は、前頭葉連合皮質の広い領域および背内側核が、情動的講堂の状態と関係があるらしいことを示唆している。)

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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