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視床正中核群;視床正中核Median nuclei of thalamus(Nuclei mediani thalami)

視床正中核群;視床正中核【ししょうせいちゅうかくぐん;ししょうせいちゅうかく】 Perinuclear collection of nuclei lying beneath the ventricular ependyma. It extends from the interventricular foramen to the posterior commissure.(正中核は脳室壁背側半分の室周灰白質および視床間橋にあるやや明瞭な細胞群である。ヒトでは小さく境界も不鮮明であるが、下等脊椎動物では髄板内核の一部とともに視床の大部分を形成する。正中核は小型の紡錘形でやや濃く染色され、節前自律神経細胞に似ており、内臓活動に関係すると思われる。正中視床核の遠心性腺には扁桃核複合体に投射することが示された。これらの線維は室傍核、正中核複合体、結合核からおこる。正中視床核は帯状回皮質前部にも投射することが示唆されている。室周灰白質を通る細い有髄、無髄の線維は視床下部とこれらの核を関係づけている。より明確な正中細胞群には、髄条近傍の紐傍核、背側脳室壁の室傍核がある。これらの境界不明瞭な核を下等哺乳動物のよく発達した核と対応させることにより、一部の研究者はこの室周灰白質に数個の細胞群を認める。すなわち、結合核、菱形核、中心正中核である。結合核、菱形核、中心正中核ののいずれも存在する場合には、視床間橋(中間質)と密接な関係を有する。視床間橋は約30%のヒト脳にはみられないと報告されている。)

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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