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前腹側核(視床の)Ventral anterior nucleus of thalamus; VA(Nucleus ventralis anterior thalami)

前腹側核(視床の)【ぜんふくそくかく(ししょうの)】 Anterior nuclear complex.(VA核ともよばれる。前腹側核は、腹側核群の最吻側部に、そこでは、前方と腹外側方を網様核に境される。吻側方では、前腹側核が、視床のうち前核群の外側方の領域全体を占めるが、尾方においては、内側の領域の一部を占めるようになる。乳頭視床束は前腹側核を通過するが、尾方においては、内側の領域の一部を占めるようになる。乳頭体視床束は前腹束核を通過するが、その内側の境界をなしてはいない。この核は大形ないし中等大の多極細胞からなり、これらが集団をなして配列している。この核の中を太い有髄神経線維束が縦走する。この核のうち、乳頭視床束に隣接する部分およびこの核の腹方の境界に沿う部分は、大きな、暗調の細胞が密に配列し、大細胞部(VAmc)と呼ばれ、前腹側核の主部(VApc)よりも更に尾方に伸びる。このように、前腹側核には細胞学的に判然と区別される2つの部分があり、それぞれの部分は重複することなくいろいろ由来の異なる線維を受ける。)

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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