A14_1_08_701

腹側視床;視床腹側部Subthalamus(Subthalamus)

腹側視床;視床腹側部【ふくそくししょう;ししょうふくそくぶ】 It lies basal to the hypothalamic sulcus and lateral to the hypothalamus. Synaptic station of the extrapyramidal motor system.(腹側視床は背側に視床、腹内側に視床下部、外腹側方を内包、また後方を中脳赤核によって囲まれた間脳の領域を指す。この部には数個の細胞集団が存在するが、最も著明な物として視床下核(Luys体)が内包後脚の内側端と大脳脚の前端の背内側部をおおって存在する。視床下核の背前方にはレンズ核束H2と視床束H1の間に不確帯が存在し、さらにこの千階方に視床がい髄板と内包にはさまれて視床網様核がつづく。また腹側視床の後方部で赤核前方には多くの線維要素と混在して細胞が散在しているが、この部をForel野H(赤核前野) という。腹側視床には錐体外路系に属する著明な線維束がみられる。視床下束は内包を貫いて視床下核と淡蒼球を結ぶ。また主に淡蒼球と視床前外腹核や髄板内核群とを結合するレンズ核束H2が視床下核の背内側を通り、さらに背側にレンズ核ワナの線維の一部と一緒になって視床束H1を形成している。     腹側視床は本来は背側視床と視床下部の間にある領域であるが、ヒトではかなり退化し、特に背側視床の著しい発達のため、これを腹外側ないし外側から取り囲む狭い領域を占めるにすぎない。腹側視床は主として錐体外路性運動に関係し、視床腹側部と同義に解してよいが、後者にはその由来からみて本来視床下部に属すべき視床下核や脚内核を含ませる人が多い。背側視床の後部で赤核前端部を背側および外側から包む線維群は前方に行くにしたがって外側方に放散し、Forel野(Campus Foreli)を作る。これはおもに小脳視床路からなり、それにレンズ核ワナの線維が加わる。レンズ核から出た線維の一部は不確帯と視床下核の間を内側方に走ってレンズ核束(H2)を作り、これはForel野の線維と合流して不確帯の内側から背側外側方に走って視床束(H1)となり、内側毛帯や脊髄視床路などよりやや前方で視床の前外側腹側核に入り、一部は中心内側核にも分布する。)

Pocket atlas of human anatomy

 

ページのトップへ戻る