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腹側視床の不確帯周囲野核群;H,H1,H2野核[群];フォレル野Nuclei of perzonal fields of subthalamus; Nuclei of Forel's field(Nuclei campi perizonalis subthalamici [H H1 H2]; Campus Foreli)

Forel, fields of; Forel, Nuclei of Fields of腹側視床の不確帯周囲野核群;H,H1,H2野核[群];フォレル野【ふくそくししょうのふかくたいしゅういやかくぐん;H,H1,H2やかく[ぐん];ふぉれるや】 Fibers with interposing nerve cells in the corresponding fields of Forel.(フォレル野(Campus Foreli)ともよばれる。不確帯傍野核は中脳被蓋の吻側への延長部であり、H野とも呼ばれる。Hは被蓋を意味するドイツ語のHaubeの頭文字をとったものである。背側視床の後部の腹側で赤核前端部を背側および外側から包む線維群は前方に行くにしたがって外側方に放散し、Forel野をつくる。これはおもに小脳視床路からなり、それにレンズ核ワナの線維が加わる。レンズ核から出た線維の一部は不確帯と視床下核の間を内側方に走ってレンズ核束(H2)を作り、これはForel野の線維と合流して不確帯の内側から背側方に走って視床束(H1)となり、内側毛帯や脊髄視床路などよりやや前方で視床の前外側腹側核に入り、一部は中心内側核にも分布する。視床束とレンズ核束との間には不確帯という灰白質があり、これは背臥位側方に延び、背側視床を外方からおおう視床網様核に続く。不確帯は淡蒼球からの線維を一部受け、また中の被蓋に線維を送るものと考えられる。視床網様体核は視床の外髄板と内包の間にある視床網様層における大細胞の集団である。 Forel, Auguste Henri (1848-1931)は、スイスの精神神経学者。チュリヒ大学の教授。脳と精神の解剖学業績(フォレル帯の記述、ノイロン説の提唱)で著明であるとともに、あり社会の研究家、性衛生学および犯罪精神医学の権威としても知られる。神経疾患の脳を観察し、神経細胞が神経系の構造単位であること提唱し、「神経細胞説」の確立に貢献した。被蓋野の詳細な検索をして、フォレル野、視床束、不確帯などの記載をしている。)

人体局所解剖図譜 IV巻

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

 

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