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新皮質Neocortex(Neocortex)

新皮質【しんひしつ】 Six-layered part comprising the greater portion of the cerebral cortex.(新皮質は爬虫類ですでに原基が認められ、哺乳類、ことに高等動物では発達がよく、ヒトでは大脳皮質の90%以上を占める。新皮質は発生の途中少なくとも一度は6層形成を示し、同皮質ともよばれ。新皮質においてもその部位によって構造が異なり、これに連合中枢のように6層構造が終生そのまま残る部分(同皮質)と、知覚中枢や運動中枢のように二次的に変化して6層形成が不明瞭となる部(異皮質)がある。新皮質は神経細胞と神経線維が主要な構成成分であり、神経細胞には錐体細胞と非錐体細胞(星状細胞あるいは顆粒細胞ともいう)がある。錐体細胞は脳の表面に向かう1本の先端樹状突起とほぼ水平に走る数本の基底樹状突起を有する。また錐体細胞の軸索からは多くの反回側枝が出る。これらの神経細胞の構造から新皮質は一般に6層に区分される(脳表から深部に向かって、第Ⅰ~第Ⅵ層)。第Ⅰ層は神経細胞の少ない層であり、第Ⅱおよび第Ⅳ層は非錐体細胞の多い層で、最も深部にある第Ⅵ層には大小さまざまの多形細胞が存在する。さらに大脳皮質には、横走する線維のほか垂直方向に走る線維(髄放線)がみられる。多くの横走線維の集ったものにBaillarger線維およびKaes-Bechterew線維とよばれるものがある。)

Pocket atlas of human anatomy

 

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