A15_2_04_014

双極細胞層;内顆粒層(網膜の)Inner nuclear layer of retina(Stratum nucleare internum retinae)

双極細胞層;内顆粒層(網膜の)【そうきょくさいぼうそう;ないかりゅうそう(もうまくの)】 (網膜の内顆粒層は双極神経細胞の核が密集している層であるが、本層にはこの他に水平細胞、無軸索細胞およびミュラー細胞の細胞体が含まれる。双極細胞は内顆粒層の主成分をなす小形の紡錘形の神経細胞で、末梢性突起によって錘状体細胞小足および杆状体細胞小球と接続し、虫垂性突起によって内網状層において視神経細胞と接続する。末梢性突起と中枢性突起の出発部以外では、細胞質ははなはだ薄く、細胞小器官に乏しい。したがって光顕で細胞質を識別することはほとんど不可能である。水平細胞は内顆粒層の最外側部にほぼ1列に並んでいる扁平な神経細胞で、光の入射する方向に対してほぼ直角な面に放散する多数の突起を外網状層に出し、多数の錘状体細胞小足および杆状体細胞小足とシナプスを作っている。水平細胞は視神経および双極神経細胞の間の横を連絡を行うものである。無軸索細胞はアマクリン細胞Amacrine cellともよばれ、内顆粒層の最内側部ほぼ1列に並んでいる、ずんぐりした形の神経細胞で、その核は双極神経細胞の核より大きく、核膜は一側で深い切り込みを作っている。この細胞は多数の突起を内網状層に送り、ここで双極神経細胞と視神経細胞の間のシナプスにははなはだ複雑な様式で参加し、内網状層の中の横の連絡を行っている。)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

R.V. Krstić(HMA)

 

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