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眼窩部(視神経の)Orbital part of optic nerve(Pars orbitalis n. optici)

眼窩部(視神経の)【がんかぶ(ししんけいの)】 Rather tortuous portion of about 3 cm in length running in the orbit.(視神経の眼窩部は視神経のうちで眼球と視神経管との間すなわち眼窩内の長さ約3cmの部分。中心窩は、われわれが物体を注視したとき、その物体の像が結像するところで、網膜はここで著しい特殊化を示す。「すりばち」の底にあたる直径約500μmの領域においては、杆状体は存在せず、錐状体・杆状体層は錐状体のみで構成され、しかも錐状体は他の部位と異なって細く長くなり(直径1~1.5μm、長さ約75μm)、1mm2あたり約15万個とはなはだ密に配列する。したがって錐状体の内側端をつらぬる外境界層は、「すりばち」の底に向かいあうように内方に向かって丘のように隆起している。一方、光の入射経路にあたる神経線維層から外網状層までのすべての層は、中心窩の周辺部に移転しており、「すりばち」の底では光が直接錐状体に達するようになっている。つまり、2点の識別と色の認知を行う錐状体が細く長くなって、狭い領域にはなだは密に配列していることと、光の入射経路にあって光の直進を妨げとなる諸構造が周囲によけているというこの特殊化は、中心窩における最も鋭敏な2点の識別と色の認知を可能にするものである。)

Pocket atlas of human anatomy

 

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