A15_3_01_001

外耳External ear(Auris externa)

外耳【がいじ】 Outer portion of the ear consisting of the auricle, external acoustic meatus, and tympanic membrane.(外耳は耳介と外耳道からなり、外界からの音波を集めて中耳に導く漏斗状の構造を呈する。外耳道と耳介との境界部、いいかえると外耳道の入口の部分を外耳孔という。耳介部分のうちで、外耳孔を前方から蓋をするように突出する面状の塊を耳珠、外耳孔の下方に垂れ下る部分を耳垂、耳介の弓状をなす外後側・上方・および内前側の辺縁部を耳輪、耳輪より内側の部分をみられる弓状の隆起を対輪、対輪のつづきとして耳垂基部においてやや顕著な突起をなす部分を対珠(外耳孔をはさんで耳珠と対する位置にある)と称する。耳垂の内部は脂肪組織で占められるが、その他の耳介部分には弾性軟骨が存在する。この軟骨は外耳道軟骨に連なるものである。耳珠の内部に含まれる軟骨は外耳道軟骨に連なるものである。耳珠の内部に含まれる軟骨をとくに耳珠板という。また耳介内の各所のあいだをつなぐ大耳輪筋、耳珠筋、耳介錐体筋、対珠筋、耳介横筋、(時に耳介切痕筋)などの筋肉が存在し、これらはいずれも耳介の形を変えるのに役立つはずであるが、その働きはヒトではすこぶる衰えている。さらに頭蓋からおこり耳介に付着する筋として上、前、および後耳介筋があるが、これらの働きも退化的である。異常のすべての筋は顔面神経の小枝による支配を受ける。外耳道は外耳孔から鼓膜までの管であり、その内側約2/3を骨性外耳道(側頭骨を貫通する部分)、外側約1/3を軟骨性外耳道という。骨性外耳道の内端には鼓膜が付着する切痕部があり、これを鼓膜切痕という。外耳道の表面は皮膚のつづきによって被われている。)

Spalteholz

Moore人体発生学

19-2.耳の発生

Rauber Kopsch

Band2(636)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 483; 485

R.V. Krsti?(HMA)

 

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