A16_0_03_006

疎性結合組織;最深層(皮下組織の)Loose connective tissue; Deepest layer of subcutaneous tissue(Texus connectivus laxus telae subcutaneae)

疎性結合組織;最深層(皮下組織の)【そせいけつごうそしき;さいしんそう(ひかそしきの)】(疎性結合組織は、膠原線維がまばに不規則な走り方をする結合組織。ほとんど身体全般にわたり広く分布している。すなわち皮下組織、粘膜固有層などの上皮直下、腺の分泌部の周囲、筋組織内、腸管膜、大網などの結合組織、いろいろな器官の間質、血管、リンパ管、神経の周囲などに広くみられる。線維はあまり数多くなく、細胞性成分の方が比較的多い、膠原線維のほか弾性線維、およびあまり数は多くないが細網線維もみられる。線維の方向は不定である。無形の細胞間物質は柔らかく、ゼリー様である。細胞性要素としては、線維芽細胞、大食細胞(組織球)、肥満細胞、形質細胞などのほか、脂肪細胞がみられる。脂肪細胞が非常に大量認められる場合には、脂肪組織といわれる。疎性結合組織の主な機能は、組織同士をゆるく結合すること、身体各部に脈管、神経を導くこと、器官の間質を構成し、その器官をある程度支持すること、代謝産物、ホルモン、栄養などのいろいろな物質の通路(例えば毛細血管と上皮細胞間の結合組織)などである。)

Rauber Kopsch

Band1(036)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 067

R.V. Krstić細胞篇

R.V. Krstić組織篇

 

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