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- 182_00【Bones of forearm前腕骨;前腕の骨 Ossa antebrachii】
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- 182_01【Radius橈骨 Radius】 One of the two bones of the forearm. It is lateral to the ulna.
→(橈骨は前前腕の2本の骨のうち、外側の短い方にある長管状骨(男約22cm、女約20cm)で、上端と下端で前腕の内側(尺側または小指側)にある尺骨と関節する。下端は上端に比して著しく大きい。上端には円盤状の橈骨頭があり、円板の外周にあたる部分は尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯に接する。また、橈骨頭の上面は浅いくぼみになっており(橈骨頭窩)、上腕骨の小頭と関節をつくる。橈骨頭のすぐ下で橈骨体に移行する部分は急に細くなってなってくびれており、橈骨頚という。橈骨体は上端を除く大部分が三角柱状で、全体として外側に弓形にまたがっており、前後および外側の3面と前後および内側の3縁が区別される。内側縁は他の2縁と異なり鋭い稜線になっており、骨間縁とよばれる。この縁と尺骨の同名縁との間には前腕骨間膜が張っている。橈骨頚のすぐ下で橈骨体の前内側には卵円形にもり上がった橈骨粗面があり、上腕二頭筋の腱が停止する。また、外側面には回内筋の停止する粗面(回内筋粗面)がある。橈骨下端の外側面には茎状突起という下方に伸びる突起があり、内側面には三角形の関節面をもった尺骨切痕があり、尺骨の関節環状面と関節をつくる。また、後面には3~4個の縦に走る溝がある。橈骨下端の下面にあるくぼみは手根関節面で中央にある弱い隆線によって内外二つの関節面に分けられている。内側の関節面には月状骨が、外側のものには舟状骨が接している。語源Radiusは一点から放散する光り、放線、転じて車輪の幅(スポーク)を意味し、この骨の形が幅に似ているところから命名された。また橈は、かい、オールを意味する。)
- 182_02【Ulna尺骨 Ulna】 Medial forearm bone.
→(橈骨と並んで前腕の内側(小指側)にある長管状骨(男約24cm、女21~22cm)で、上下の両端と体が区分される。この骨は橈骨とは逆に上端部が大きく下端部が細い。上端には前上方から深く切れ込んだ滑車切痕があって上腕骨滑車と関節する。滑車切痕の中央には上腕骨の滑車のくぼみに対応する弱い高まりが縦に走っている。滑車切痕の下端は前方に付きだして鈎状突起となり、切痕の後面は著しく肥厚して肘頭を形づくっている。また、滑車切痕の下外側には橈骨切痕があり、橈骨の関節輪状面に接する。橈骨体は橈骨の骨間部でゆるくS状に弯曲しており、前面には、滑車切痕のすぐ下に尺骨粗面がある。橈骨切痕の下縁から下方に向かう高まりは回外筋の起始するところである(回外筋稜)。橈骨体には前後および外側の3縁と前後内側の3面が区別出来るが、外側縁は鋭く外側へ張り出し、骨間縁とよばれる。尺骨の下端は小さな鈍円状のふくらみになっていていて尺骨頭の外周には橈骨の尺骨粗面と関節をつくる関節環状面がある。また、尺骨下端の内側面には茎状突起という細くて小さな突起がみられる。語源はギリシャ語のOlein(ヒジ)に由来する。また、Olecranon(肘頭)はOleinのcranon(頭)という意味である。)
- 182_03【Anterior surface of radius前面;掌側面(橈骨の) Facies anterior radii; Facies volaris radii】
→(橈骨体の前面から長母指屈筋、浅指屈筋が起こる。)
- 182_04【Radial styloid process; Styloid process of radius茎状突起(橈骨の) Processus styloideus radii】 Projection from the lateral surface of the distal end of the radius.
→(橈骨の下端部では、まずその外側面には魚の口先のような茎状突起が下方に延び出している。橈骨の茎状突起は尺骨の茎状突起より約1横指(約2cm)遠位側にある。)
- 182_05【Carpal articular surface of radius手根関節面(橈骨の) Facies articularis carpalis radii; Facies articularis carpea】 Surface facing distalward for articulation with the wrist.
→(手根関節面には縦走する弱い高まりがあって内外2部に分かれ、内側部は月状骨に、外側部は舟状骨に対する。)
- 182_06【Posterior surface of radius; Posterior radial surface後面;背側面(橈骨の) Facies posterior radii; Facies dorsalis radii】
→(橈骨体の後面から長母指外転筋、短母指心筋などが起こる。)
- 182_07【Head of ulna尺骨頭;尺骨小頭 Caput ulnae; Capitulum ulnae】 The head of the ulna located at its distal end.
→(尺骨の下端部は貧弱な鈍円状の尺骨頭という膨らみで終わる。尺骨では頭とよばれる部分が下端にある。)
- 182_08【Ulnar styloid process; Styloid process of ulna茎状突起(尺骨の) Processus styloideus ulnae】 Peglike process on the distal end of the ulna. Site of attachment for the articular disc of the distal radioulnar joint and the ulnar collateral ligament.
→(尺骨の下端の内側端から下方に細い茎状突起が突出する。)