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- 753_00【Bronchi気管支 Bronchi】
→(気管支は第4胸椎の高さで気管分岐部よりおこり肺門にいたる部分で、主気管支とよばれる。左右のなす角度は平均70度で、右は鉛直線に対して20~40度、左は40~60度である。右は太くて短く(約3cm)、左は右よりやや細く長い(5~6cm)。気管支軟骨の数は右6~8個、左9~12個である。粘膜下組織中には気管におけると同組成の気管支腺をみる。気管支は枝分かれするにつれて名前が変わってくる。すなわち気管支→葉気管支→区気管支→区(域)気管支枝。これ以上分枝すると組織学用語になり、細気管支bronchioli→終末細気管支bronchioli terminales→呼吸細気管支bronchioli respiratorii→肺胞管ductuli alveolares→肺胞嚢sacculi alveolaresとなり、遂に肺胞alveoliに終わる。肉眼解剖でも終末細気管支ぐらいまでは剖出できる。)
- 753_01【First rib [I]第一肋骨 Costa prima [I]】 The only rib that is only bent around the edge.
→(第1肋骨は強い弓状の弯曲を示すが、ねじれがほとんどないので、上下に扁平である。肋骨頚は細いが、肋骨体は幅広い。第1肋骨での上面と下面の区別は他の肋骨ほど容易ではない。しかし上面では肋骨体の中央で内側知覚に小さな突出物(前斜角筋が付くところ)があり、この小突出物のすぐうしろには、肋骨体を斜めに横切る幅1cm弱の浅い溝(肋骨下動脈が接するための溝)が見える。小突出物の前方にも更に幅の広い溝(鎖骨顆上脈が接するためのくぼみ)があるが、その輪郭ははっきりしないことが多い。第1肋骨の肋骨頭関節面もクサビ形でなく、丸い凸面を示す。また第1肋骨ではその弯曲が急に変わる点(すなわち他の肋骨での肋骨角に相当する部分)が肋骨結節に一致している。)
- 753_02【Eparterial bronchial branch動脈上気管支枝 Ramus bronchialis eparterialis】
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- 753_03【Superior lobe of lung; Upper lobe of lung上葉(肺の) Lobus superior pulmonis】 Superior lobe that extends posteriorly to the fourth rib. In the right lung, its inferior border runs anteriorly at about the level of the fourth rib. In the left, its inferior border extends to the osseocartilaginous border of the sixth rib.
→(後方では第四肋骨まで達する。右側では、その下端は第四肋骨にほぼ沿って、前方へいたる。左側では、第六肋骨の骨軟骨境界まで達する。 (Feneis))
- 753_04【Right inferior lobar bronchus右下葉気管支 Bronchus lobaris inferior dexter; Stammbronchus】 It supplies the right inferior lobe, which extends posteriorly up to the level of the fourth rib.
→(右下葉気管支は後は第四肋骨までの右下葉へ向かう葉気管支で上-下葉枝(B6)、内側肺底枝(B7)、前肺底枝(B8)、外側肺底枝(B9)、後肺底枝(B10)よりなる。)
- 753_05【Hyparterial bronchial branches動脈下気管支枝 Rami bronchiales hyparteriales】
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- 753_06【Middle lobe of right lung中葉[右肺の] Lobus medius (Pulmo dexter)】 Present only in the right lung. It lies in front of the midaxillary line between the fourth and sixth ribs.
→(右側のみにある。第四肋骨と第六肋骨の間、腋窩中間線より前に位置する。 (Feneis))
- 753_07【Trachea気管 Trachea】 Elastic tube between the larynx and bronchi.
→(喉頭の下に連なる気道の管状部で、第6頚椎の高さにはじまり、気道の前を垂直に下り、第4頚椎の前で左右の気管支に分岐する。この分岐部を気管分岐部という。気管支鏡で分岐部を上から見ると、その正中部に左右の気管支を隔てる高まりがある。この高まりを気管竜骨という。気管壁には、硝子軟骨性の気管軟骨の輪が一定の間隔をおいて重なり、軟骨間は輪状靱帯で結合する。気管軟骨は幅3~4mmで15~20個を数える。気管軟骨は完全な輪ではなく、全周の4/5~2/3を占める馬蹄状を呈する。軟骨性の支柱を欠く部は正中部後壁をなし、膜性壁とよばれる。膜性壁には平滑筋(気管筋)を含む。気管内面は多列絨毛円柱上皮で、絨毛の運動の方向は上向きである。粘膜固有層には弾性線維が多く、粘膜下組織には胞状の混合腺(気管腺)を数多く含む。日本人の気管の長さは10cm前後である。)
- 753_08【Tracheal bifurcation気管分岐部 Bifurcatio tracheae】 Asymmetrical bifurcation of the trachea at the level of T4.
→(気管が気管支に分かれる所は第四胸椎の高さに相当し、気管分岐部と呼ばれている。)
- 753_09【Left main bronchus; Left bronchus左主気管支;左気管支 Bronchi principales sinister; Bronchus principalis sinister; Bronchus sinister】
→(左主気管支は直接気管からでる左の気管支幹部。)