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固有背筋Muscles of back proper(Musculi dorsi proprii)

固有背筋【こゆうはいきん】 True (autochthonous) back muscles. They are innervated by the posterior rami of the spinal nerves.(背部最深層の筋群で、本来の背筋であり、脊髄神経の後枝を受ける点で他の背筋と明確に異なる。棘突起から椎弓、横突起を経て肋骨角に至る溝を埋め、上方は頚椎後面を埋めて後頭骨に達し、下方は腰椎後面で発達したのち仙骨後面、腸骨稜に達している。縦方向に複雑に分化しているが、脊髄神経後枝の外側枝を受ける外側系と同内側枝に支配される内側系に2大別される。外側系は主として横突起の外側に位置し、内側系はその内側に限局する。また外側頚は下内側からやや上外側に走行するのに対し、内側系は下外側から上内側に向かって走る傾向がある。神経支配からして固有背筋は次のように分けられる。①体幹腹側筋と固有背筋の中間的筋は頚後横突間筋、肋骨挙筋、腰外側横突間筋。②外側系は上頭斜筋、板状筋、腸肋筋、最長筋。③外側頚と内側系の中間的筋は頭半棘筋、胸横突間筋、腰内側横突間筋。④内側系は後頭窩筋(上頭斜筋を除く)、棘筋、頚・胸半棘筋、多裂筋、回旋筋、棘間筋。)

人体局所解剖図譜 II巻

Pocket atlas of human anatomy

 

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