A04_4_02_003

右脚(横隔膜の)Right crus of diaphragm(Crus dextrum diapharagmatis)

右脚(横隔膜の)【うきゃく(おうかくまくの)】 Right cms of the lumbar part of the diaphragm. o:LI-3(4).(右脚は第1~第3腰椎体(右側ではL4も)から起始する。両側の右脚の内側縁は大動脈孔(大動脈裂孔)を縁取る。この孔は腱様弓、即ち正中弓状靱帯に囲まれ、横隔膜の収縮時に圧迫さえることなく拡大する。大動脈およびその後の胸管がこの裂孔を通る。この孔より上方では、脚から筋束が分束する。この筋束は通常右内側脚よりのものが強く、左内側脚よりのものがやや弱い。両側の筋束は互いに交叉する。しかしながら、優位なのは右脚からの筋束と左脚に渡る右脚由来の筋束であり、これらの筋束は食堂裂孔を縁取る。この裂孔は正中面の左側へ有意に偏位し、大動脈裂孔の上方に一知る。食堂はその通路の筋性縁と疎性結合組織によって可動的に結びつけられている。両側の内側脚の筋線維は腱中心の中葉の後縁に向かって走行する。食堂や前および後迷走神経幹が通る食堂裂孔は横隔膜の収縮によって縮小する。右側で大内臓神経と奇静脈;左側で半奇静脈の入口はL2又はL3の高さで右脚の狭い外側部で境される。ここは以前には“中間脚”と分離して言われていた。)

実習人体解剖図譜(浦 良治)

人体局所解剖図譜 I巻

人体局所解剖図譜 II巻

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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