A05_5_01_021

筋層(胃の)Muscular layer of stomach(Tunica muscularis gastricae; Tunica muscularis ventriculi)

筋層(胃の)【きんそう(いの)】 Muscular coat of stomach composed of muscle fibers running in three directions.(胃の筋層は内斜、中輪、外縦走平滑筋層が区別されるが、胃の部位によって各筋層の発達の程度に違いがある。外縦筋層は、食道の外縦筋層からの続きで、噴門部から放射状に広がっている。特に小弯および大弯ではよく発達し、ヒモを形成する。中輪筋層は、食道の内輪筋層からの続きで、胃壁全体に走行し、3層の内で最もよく発達している。また、幽門では特に発達しており、厚い幽門括約筋を形成している。括約筋によって、十二指腸との境界では、輪状の粘膜ヒダ(幽門弁)を管腔に突出さえている。内斜筋層は、食道の内輪筋層の一部から分岐し、噴門から斜めに分散しているが、幽門部には達していない。中輪筋層と外縦筋層の間には、アウエルバッハ神経叢が存在する。胃において輪筋層がよく発達しているのは、胃内容積の変化に際し、胃壁の緊張を一定に保つためである。幽門部では、内外二層構造となっていることから、この部では腸運動に類似した蠕動を行うと考えられる。)

Spalteholz

人体局所解剖図譜 II巻

Rauber Kopsch

Band2(073)

Eduard Pernkopf

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

R.V. Krsti?(HMA)

現代の組織学 267

 

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