A05_6_01_008

粘膜下組織(小腸の)Submucosa of small intestine(Tela submucosa intestini tenuis)

粘膜下組織(小腸の)【ねんまくかそしき(しょうちょうの)】 Sliding layer between the muscularis mucosae and the muscular coat consisting mainly of collagenous connective tissue and containing vessels and nerves.(小腸の粘膜下組織は粘膜下組織は弾性線維に富む疎性結合組織であり、上部小腸では輪状ヒダの芯部を構成する。大小の血管およびリンパ管網がよく発達している。小腸ではマイスナー神経叢の発達がよいので、組織標本上で神経線維の断面や数個の神経細胞が集団となって存在している層がよく観察される。また、十二指腸の粘膜下組織には、十二指腸腺またはブルンナー腺Brunner's glandと呼ばれる分枝管状胞状粘液腺が存在する。形態学的には、胃の幽門腺とよく似た構造を示す。腺腔は広く、腺細胞の核は楕円形で、基底部に位置し、核上部は分泌顆粒に満たされいるが、通常の標本では明るく抜けて見える。導管は、明るい細胞質をもつ円柱ないし立方上皮細胞によって構成され、粘膜筋板を貫いて腸陰窩の底部に開口している。十二指腸腺は、迷走神経刺激ないしは採食によって、中性ないしアルカリ性の粘液を分泌し、胃から送られてきた強酸性の糜汁から十二指腸粘膜を保護する。)

Spalteholz

人体局所解剖図譜 II巻

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 229; 231

R.V. Krsti?組織篇

ネッター解剖学図譜

 

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