A09_1_02_001

卵管Uterine tube; Oviduct(Tuba uterina; Salpinx)

Fallopian tube卵管【らんかん】 About 10 cm long tube connecting the region around the ovary with the uterus.(ファロピウス管とも呼ばれる。卵巣から排卵された卵子を子宮に運ぶ管で、受精は卵管とくに膨大部で起こる。卵子が受精していれば子宮に子宮腔に達して着床する。漏斗部、膨大部、峡部、子宮部からなる。ガレノスらも記載しているが、ファロピウスの報告で知られたので彼の名が残った。なお、同じファロピウスの名を冠する顔面神経管は、日本では混乱をさけてファロッピオ管と呼ぶことが多い。卵管は卵巣と子宮とを結び、卵を子宮へ送る。卵巣側の端は卵管腹腔口で腹腔に開き、子宮側の端は卵管子宮口で子宮内膜へ開く。卵巣側2/3の部分はやや太く、卵管膨大部をなし、その卵巣右端はとくに拡がって卵巣漏斗をつくる。漏斗の縁からは房状の卵管采が放射状にひろがり、そのうちの一つ、卵管采は卵巣外側端へ達する。卵管の子宮側は1/3はやや細く、卵管峡部といい、その先で子宮壁内を通る部分を子宮部という。卵管内面には粘膜のヒダである卵管がよく発達して、複雑な形を示す。上皮は単層円柱で、繊毛細胞と分泌細胞が混在する。筋層は内輪外縦、その外側は漿膜におおわれる。イタリアの解剖学者Gabriele Fallopio [Fallopius] (1523-1563)の名を冠する。)

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

小解剖学図譜

人体局所解剖図譜 II巻

人体局所解剖図譜 IV巻

Moore人体発生学

02-2.子宮,卵管および卵巣

Rauber Kopsch

Band2(211)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 395; 403

R.V. Krstić組織篇

R.V. Krstić(HMA)

ネッター解剖学図譜

 

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