A14_0_00_002

ニューロン;神経細胞;神経元Neuron; Neurocyte(Neuron; Neuronum; Neurocytus)

ニューロン;神経細胞;神経元【にゅーろん;しんけいさいぼう;しんけいげん】(神経細胞は核周部ともよばれる神経細胞体と、その突起からなる。細胞体の大きさ、形、突起の長さは多種多様で、その全形を把握するには渡銀法が適している。細胞体には一般の細胞と同じように小器官が存するが、その他の特徴のあるものとして、Nissl小体、神経原線維、色素顆粒がみられる。Nissl小体はチオニン、トルイジン青などの塩基性染料に染まり、細胞体の中で虎斑状にまだらに染め出されために虎斑物質ともよばれる。電顕で観察すると粗面小胞体の塊である。神経原線維は神経細管と神経細糸が集まり、銀に染まったものである。色素顆粒はリポフスチンを含み、リポフスチン顆粒、リポクロームなどとよばれる。水解小体の一種で年齢とともに増す傾向にある。また青斑や黒質の神経細胞体にはメラニンを含む。突起には、神経突起と樹状突起がある。前者は興奮を細胞体から遠心性に伝えるもので必ず1本、後者は興奮を突起から細胞体へ求心性に伝えるもので、神経細胞の種類によって、これを有しない物から、多数有するものまでみられる。神経突起のことを軸索とも呼ぶ。突起の数によって神経細胞は、単極神経細胞(突起が1本のもの)、双極神経細胞(突起が2本であるが、細胞体からでるところで合して1本になっているもの)、多極神経細胞(3本以上の突起をもつもの)に分けられる。突起のない神経細胞は完成した新形式には存在しない。これらの突起の中にももちろん神経細管や神経細糸は走っているが、Nissl小体は樹状突起の一部に認められるだけである。また、神経突起の起始部は小円錐状を呈し、軸索小丘(起始円錐ともよぶ)とよばれ、Nissl物質を欠く。神経細胞体から出るこれらの突起のことを神経線維ともよぶ。)

Moore人体発生学

第18章 神経系

Rauber Kopsch

Band1(065) Band2(288; 290)

Pocket atlas of human anatomy

408(General terms一般用語)

現代の組織学 139

R.V. Krstić細胞篇

R.V. Krstić組織篇

 

ページのトップへ戻る