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橋網様体脊髄路;内側網様体脊髄路Pontoreticulospinal tract; Medial reticulospinal tract(Tractus pontoreticulospinalis)

橋網様体脊髄路;内側網様体脊髄路【きょうもうようたいせきずいろ;ないそくもうようたいせきずいろ】 Tract originating in the caudal pontine reticular nucleus and caudal part of the oral pontine reticular nucleus and traveling to laminae VII and VIII of the entire spinal cord. It cannot be clearly distinguished in humans.(橋網様体脊髄路は、下および上橋網様体核といわれる橋被蓋内側にある細胞集団から起こる。下橋網様体核は尾側橋被蓋にはじまり、吻側に向かって三叉神経運動核のレベルまで伸びている。この神経核はいろいろな核の小さい細胞に加えて、多数の巨大細胞を含む。橋網様体核はほとんど完全に同側性で前索の内側部(すなわち溝縁領域を主として下行する。脳幹と脊髄において、この神経線維は内側縦束と関連して下行する。橋網様体脊髄路の線維は延髄に起始するものより多く、脊髄全長にわたって下行し、第Ⅷ層と第Ⅶ層隣接部に終止する。これらの網様体脊髄路線維は大部分が脊髄の1髄節以上にわたって側副枝を出し、これによって脊髄の異なったレベルでの協調活動に加わる可能性を示唆している。この網様体脊髄路の電気的刺激によって、体幹および四肢の骨格筋に分布する運動ニューロンに単シナプス性および多シナプス性の活動が起こる。直接的な影響は体幹の、特に頚部の筋に最も強い。橋網様体脊髄路の線維が終わる部位は前庭脊髄路の線維が終わる部位は前庭脊髄路の線維が終わるところに類似する。)

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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