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下小脳脚【かしょうのうきゃく】 It extends with fibers from the posterior spinocerebellar tract and inferior olive to the cerebellum. There is no clear boundary between it and the middle cerebellar peduncle.(下小脳脚は複合線維束であり、脊髄と延髄の細胞群から起こり小脳へ投射する線維で構成されている。この線維は副楔状束核の外側、および三叉神経脊髄路の背側の延髄後外側縁に沿って集まり下小脳脚に入る。索状体という外側の大きな束と索状体傍体という内側の小さな束とからなる脊髄ニューロンと延髄中継核からの線維の複合体である。この線維束は上部延髄ではさらに多くの線維が加わることによって急速に増大し、小脳に入る。交叉性のオリーブ小脳路の線維は下小脳脚の最大の構成成分をなしている。下小脳脚を通る求心路には後脊髄小脳路、副楔状束核小脳路、オリーブ小脳路などがある。前庭小脳路、網様体小脳路、三叉神経小脳路などの求心路や小脳皮質前庭路、室頂核前庭路(鈎状束)などの遠心路は下小脳脚内側部、すなわちMeynertのIAK(innere Abteilung des uteren Kleinhirnstiels, Corpus juxtarestifome)とよばれるところを通る。下小脳脚を経由して小脳にインパルスを中継するその他の延髄の核は、①延髄の外側網様核、②副楔状束核、③傍正中網様核、④弓状核、⑤舌下神経周囲核である。外側網様核と副楔状束核からの投射は非交叉性であるが、他の延髄中継核からくるものは交叉性、非交叉性の両方がある。非交叉性の後脊髄小脳路もこの脚を経由して小脳に投射する。)