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顆粒層;顆粒細胞層(小脳皮質の)Granular layer of cerebellar cortex(Stratum granulosum corticis cerebelli)

顆粒層;顆粒細胞層(小脳皮質の)【かりゅうそう;かりゅうさいぼうそう(しょうのうひしつの)】 Granular layer at the border to the white substance that is characterized by densely arranged, multipolar neurons with little plasma.(顆粒細胞層はニッスル染色標本ではリンパ球に似た染色質をもつ核が密集して見える。顆粒細胞は非常に密集しており(300万~700万/mm3)、細胞の軸索や他の線維が通る余裕がないほどである。顆粒細胞の直径5~8μmの円形または卵円形の細胞で、核膜の周囲には染色質顆粒が集まっている。細胞形質やNissl小体が少ないので核が露出しているように見える。顆粒細胞はグルタミン酸塩に対して免疫反応性をもつ。顆粒細胞からは4,5本の短い樹状突起が出て“小脳糸球”に終わっている。小脳糸球は小脳島ともいわれ、顆粒細胞のない部分であり、不規則に散在する。顆粒細胞の軸索は無髄で、分子層を垂直に上行し、表層で分岐して小葉の長軸に平行に走る。これらの線維を平行線維といい、分子層の全層にわたって認められ、Purkinje細胞の樹状突起の広がりに対して直角に走る。これをたとえてみると、繋がった木の枝を伝染が通過しているようなものである。軸索はPurkinje細胞樹状突起の棘とシナプス結合するが、これを“交叉性”シナプスと呼ぶ。GolgiⅡ型細胞は主に顆粒層の上部にあり、小胞状の覚と色素によく染まる胞体をもつ。その樹状突起は小脳皮質全層にわたり、方向性のない分枝を行い、分子層内で平行線維に接する。また、軸索は細胞体の下の果粒層内で数多く分枝し、“小脳糸球”に終わる。)

Rauber Kopsch

Band2(406)

Pocket atlas of human anatomy

R.V. Krstić(HMA)

 

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