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分子層(小脳皮質の)Molecular layer of cerebellar cortex(Stratum moleculare corticis cerebelli)

分子層(小脳皮質の)【ぶんしそう(しょうのうひしつの)】 Cortical layer that contains fewer nerve cells and is rich in dendrites and axons.(分子層には2種類の細胞、深層にある細胞の樹状突起の分枝および小葉の長軸に平行に走る多数の細い軸索がある。細胞は籠細胞と外星状細胞で、これらの細胞の樹状突起と外星状細胞の軸索とは分子層内のみにとどまる。また両細胞の軸索は矢状面に配列し(小葉の長軸に対して直角)、そのうち外星状細胞の軸索はPurkinje細胞の樹状突起にシナプス結合する。籠細胞はこの層で深部でPurkinje細胞体の近くに位置し、その樹状突起は分子層を上行し、また無髄の軸索は矢状面において多くのPurkinje細胞体の周囲に複雑な終末分枝を作る。1つの籠細胞は小葉の前後軸の方向へ約10個のPurkinje細胞とシナプス結合する。分層にはこれら比較的少数の細胞のほかにPurkinje細胞とGolgiⅡ型細胞の樹状突起および小葉の長軸に沿って横走する顆粒細胞の軸索(平行線維)がある。樹状突起は小脳回の長軸に対して直角の方向に広く扇状に分枝して分子層に拡がる。軸索は小脳皮質を出て小脳核や前庭神経核に、また軸索反回側枝は他のPurkinje細胞やGolgi細胞におわり抑制的に作用する。)

Rauber Kopsch

Band2(406)

Pocket atlas of human anatomy

R.V. Krstić(HMA)

 

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