A14_1_08_648

下後腹側核(視床の)Ventral posterior inferior nucleus of thalamus(Nucleus ventralis posterior inferior thalami)

下後腹側核(視床の)【かこうふくそくかく(ししょうの)】 Subnudeus of the ventral group. It has connections to the vestibular nuclei.(後腹側核で最も小さな部分である下後腹側核は腹側の後外側腹側核(VPL)と後内側腹側核(VPM)の間にある。核の腹側境界は網様核と視床束に隣接する。細胞は中等大で淡染性である。下後腹側核(VPI)への上行性求心路は完全には判っていないが、生理学的研究によるとサルの前庭神経の単独刺激によりこの核に潜時の短い反応を誘発することが示された。この誘発反応は小脳全摘術後にも変化せず、前庭神経切断により消失した。頭頂葉皮質の逆行性刺激によると、下後腹側核の神経はBrodmannの領野第2野と第5野の移行部の近傍の中心後回尾部に投射するらしい。その後の研究によると、上行性前庭投射は後腹側核吻側部(VPLo)と同時に下後腹側核にも電位を誘発した。サルの軸索輸送に基づく成績によると、上行性上行性前庭投射はVPLoの散在性の小部分と、さらに少数は下後腹側核に両側性に終わる。前庭線維の大部分は内側縦束の外を上行し、後視床核に終わるものはない。ほかの成績によると、前庭核は正中中心核に直接投射を有する。)

Pocket atlas of human anatomy

 

ページのトップへ戻る