A14_1_08_673

視放線Optic radiation(Radiatio optica)

Gratiolet's radiation視放線【しほうせん】 Portion of the visual pathway leaving the lateral geniculate body. It passes through the occipital portion of the posterior limb of internal capsule around the posterior horn of the lateral ventricle to the visual cortex.(外側膝状体鳥距線維は外側膝状体の小細胞性部の細胞から起こり、内包のレンズ後部を通って視放線を形成する。これらの線維は鳥距溝の上、下両側で、有線野の皮質に終枝する。視放線のすべての線維が最短経路を通って皮質に達するわけではない。最も背方にある線維はほとんどまっすぐに後方に進み有線野に達するが、より腹方にある線維はまず前方、かつ下方に向きを変えて側頭葉の中に入って、側脳室の下角の吻側部の上に拡がり次いで後方に曲がり、側脳室の外壁に接して走り(外矢状層)、後頭葉の皮質に達する。最も腹方の線維が最も長い弧状の経路をとる。網膜の各領域は外側膝状体と正確な点対点の対応関係をもち、網膜の各部分は外側膝状体の局所的に限局された特殊な部分に投射する。網膜の上内側および上外側の両1/4の領域(視野の下半分に該当する)からの線維は外側膝状体の内側半に、また下内側および下外側の両1/4の領域からの線維は外側膝状体の外側半に終止する。黄斑からは、水平経線を通る面の両側で、外側膝状体尾尾側部において、クサビ形を領域に投射する。単眼視による三日月形の視野も含めて、周辺視野からの投射は、外側膝状体の吻側方に終わり、水平経緯線を越えて連続している。同様な点対点の関係は外側膝状体と有線野の皮質の間にも存在する。上外束の両1/4の領域(視野の下半分)に対応する外側膝状体の内側半は鳥距溝の上唇に投射し、しかも、これらの線維は視放線の下部を占める。黄斑からの線維は視放線の中間部を構成し、鳥距溝を囲む大脳皮質の尾方1/3の領域に終止する。網膜の中心傍野および周辺部からの線維はそれぞれ、更に吻側方の部位に終わる。網膜の一定のの場所に光点を停止させた実験的研究によって、次のことが明らかにされた。すなわち、網膜における視神経節細胞の受容野は同心円上に配列している。網膜においては、受容野は受容器である杆状体と錐状体ならびに単一神経節細胞の興奮性に影響を与える網膜の他のニューロンと関係している。網膜は、そこに存在する神経節細胞の数と同じほどの多くの受容野はいずれも次の2つの領域に分けられる。すなわち、①円形の小さい中心領域および②それを取り囲む同心性の領域で、周辺部、あるいは包囲部とよばれる部分である。これら2つの領域は機能的には拮抗している。受容野には一般に次の2型が記載されている。すなわち、①“開”を中心に“閉”を周辺に有する受容野および②“閉”領域を照射すると、神経細胞は活発に発火することになろう。もし、光刺激が、互いに抑制作用を示す“開”および“閉”の両領域を照射すると、それらの刺激は互いに無効になる。網膜の連絡は神経節細胞のレベルにおける同心円上受容野によく一致する。中心部からのインパルスは受容細胞、双極細胞および神経節細胞の間の直接結合によって伝達されるといわれ、他方、おれと拮抗的に働く周辺の領域は、無軸索細胞によって仲介される結合(すなわち、双極細胞と神経細胞の間の結合)を有する。外側膝状体のニューロンの受容野は光りの点を網膜の一定の場所に停止させた場所と類似しているように思われる。しかし、外側膝状体のニューロンは周辺の受容野に比較的大きな抑制を示す。外側膝状体の各層にある細胞は、同側、あるいは反対側、いずれかの一眼の受容野からの投射を受ける。外側膝状体の中の細胞で、両眼からの影響を受けるものは、たとえあるとしても、きわめて少ない。外側膝状体と有線野の細胞との間には受容野固有の重要な変形が生じる。有線野の細胞が“裂隙”光、あるいは、特定の方向に働く視覚模様に敏感である。有線野の中で起こる変形は、いろいろな作動様式をもった皮質細胞の柱状配列によるものであり、これらのはたらきによって、垂直形と水平形の中でのいろいろな変化が記号化される。)

Spalteholz

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