A14_1_09_402

扁桃体;扁桃体複合Amygdaloid body; Amygdaloid complex(Corpus amygdaloideum)

扁桃体;扁桃体複合【へんとうたい;へんとうたいふくごう】 Group of nuclei connected with the cerebral cortex and lying in the dorsomedial pole of the temporal lobe anterior to the inferior horn of lateral ventricle. It belongs partly to the olfactory tract, partly has autonomic nervous system functions, and partly influences emotional states.(扁桃体または扁桃核はアーモンドに似た形をした系統発生学的に古い核で、原始線条体とも呼ばれ、辺縁系における重要な神経核をなしている。扁桃体は側脳室下角の前端部の前にあり、一部その前内側壁と前背側壁を作り、前頭断では大きい不規則な卵円形の細胞集団をなし、レンズ核の腹側にある。この核は多数の亜核からなり、系統発生学的に古い内側核群とやや新しい外側核群に分かたれる。扁桃核は周辺の皮質や嗅球、その他の嗅脳部、中隔野などから線維を受けるが、海馬からの直接の線維はないらしい。扁桃核の遠心路には背側の分界条と腹側の遠心系がある。分界条は扁桃核から起こって尾状核尾の内側縁に沿って上方、ついで前方に向かい、視索前部、視床下部の前核および腹内側核に分布する。腹側遠心系はレンズ核の腹側を内側方、前方に走り、視索前部、中隔野、尾状核頭腹側部、嗅脳後部、前交連などになどに入り、一部の線維は内側前脳束に入って主として視床下部外側核に分布し、また一部は下視床脚を通って視床内側核に入る。扁桃体は視床・視床下部や前頭葉・側頭葉の新皮質との間に複雑な線維連絡をもつ。扁桃体は本能・情動による行動の中枢で、その線維連絡によりいろいろな体性および内臓機能と関連すると考えられている。)

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

人体局所解剖図譜 IV巻

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岡島解剖学

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