A14_3_01_001

交感神経;交感神経部;交感神経系(神経系の自律部門の)Sympathetic part of autonomic division of nervous system;(Pars sympathica divisionis autonomici systematis nervosi; Systema nervorum sympathicum)

交感神経;交感神経部;交感神経系(神経系の自律部門の)【こうかんしんけい;こうかんしんけいぶ;こうかんしんけいけい(しんけいけいのじりつぶもんの)】((遠心性神経線維)第1胸髄節から第2腰髄節までの範囲の脊髄灰白質には側角、あるいは側柱とよばれる部分があり、そこには交感系の節前ニューロンの細胞体が存在する。この細胞体から出る有髄性の軸索(節前線維)は脊髄を離れ、脊髄神経前根を通り、次に白交通枝を通って交感神経管内にある椎傍神経節(幹神経節)に達する。この後の神経経路のは次のようになる。1.神経節に入った節前ニューロンの軸索(節前線維)は直ちに神経節内の節後ニューロンとシナプスを形成する。シナプスとは2つのニューロンが近接(連続とはならない)した状態となることであり、近接したニューロン間隙を神経伝達物質の1つであるアセチルコリンが流れるのである。このようにして節前ニューロンからのシナプス伝達を受けた節後ニューロンからは無髄性の軸索(節後線維)が出ており、これが灰白交通枝を通って脊髄神経内に侵入し、脊髄神経末梢枝の中を走行した後に血管壁の平滑筋や皮膚の汗腺および立毛筋に分布する。2.幹神経節のうちで比較的高位(上胸部)のものに侵入した節前ニューロン軸索(節前線維)は、そのまま交感神経幹内を上行して頚部にある幹神経節に達し、そこではじめて幹神経節を作っている交感神経節後ニューロンとシナプスを形成する。節後ニューロンの軸索(節後線維)は交感神経幹を離れるさいに灰白交通枝を通り、その後多くの場合には頚部の脊髄神経に侵入する。また、下位胸髄節から第2腰髄節までの範囲に相当する脊髄部分から出た節前ニューロン軸索(節前線維)多くは比較的定位の交感神経幹神経節(下腰部から仙骨部レベルのもの)にまで達してから節後ニューロンとシナプスを形成する。この際には節後ニューロン軸索(節後線維)は灰白交通枝を通って脊髄神経の内の腰神経、仙骨神経、あるいは尾骨神経に侵入する。3.節前ニューロン軸索(節前線維)の中には胸部交感神経幹内を素通りして、大、小、および最下内臓神経を形成するものがある。大内臓神経は第5~9胸部交感神経幹神経節から起こるものであって、横隔膜を貫いた後、腹腔神経叢内の神経節(腹腔神経節)の中に含まれる節後ニューロンにシナプスを介して接続する。)

Spalteholz

小解剖学図譜

Rauber Kopsch

Band2(548)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

 

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