A16_0_00_012

乳頭(真皮の);真皮乳頭Papillae of dermis; Dermal papillae(Papillae dermis)

乳頭(真皮の);真皮乳頭【にゅうとう(しんぴの);しんぴにゅうとう】 Connective-tissue elevations projecting into the epidermis. They can be arranged in rows (hairless skin) or form branches and vary greatly in terms of form and organization.(乳頭は表皮中に突出した結合組織性突起。列をなしてあることもあり、分枝し、またその形と配列に非常に変化がある。表皮を裏打ちする乳頭層は、表皮の厚い手掌型の皮膚では、一定の間隔で胚芽層の中に深く侵入し、円柱状ないし板状の構造物を作っている。これを乳頭という。1個の皮膚小稜の中に通常2個の乳頭が浸出している。 乳頭の中には毛細血管のループがあり、これから浸出した血漿によって表皮細胞が栄養される。つまり乳頭は厚い表皮を効果的に栄養するための構造である。表皮の胚芽層に見られた著明な細胞間隙も、血漿(組織液)が乳頭から表皮の表面に向かって流れてゆく通路とみなされる。乳頭の内部では膠原線維も弾性繊維も、表皮の表面に対してほぼ直角に走る。乳頭には基底膜の直下を走る毛細血管のループに加えて、触覚の感覚装置であるマイスナー小体Meissner's corpuscleを含むものがある。このような乳頭を神経乳頭といい、血管のループのみを含むものを血管乳頭という。)

Spalteholz

Moore人体発生学

20-1.皮膚の発生

20-4.乳腺の発生

Pocket atlas of human anatomy

現代の組織学 237; 243; 521; 523

R.V. Krstić(HMA)

 

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