986
- 986_00【Eyeball眼球 Bulbus oculi】
→(眼球は名前のように球状(直径約25mm・体積約8cm3)で、視覚器の主要部をなす。眼窩脂肪体、眼筋筋膜、眼球鞘などに包まれて眼窩中にあり、前方からは眼瞼により保護されている。また眼筋の働きにより球関節に似た自由度の高い体軸性運動を行う。眼球の内部には前方に眼房水、後方に硝子体が満ちて、12~22mmHgの内圧が保たれる。眼球の形状を規定するため、前極、後極、赤道、経線、外眼球軸(前・後極を結ぶ)、内眼球軸、視軸などを用いる。眼球軸は角膜と水晶体前・後面の曲率中心を通る軸で、網膜面では中心窩と円板の中間を通る。したがって水晶体後面の屈曲率中心と中心窩を結ぶ視軸とは一致しない。眼球壁は組織発生的に、①眼球線維膜(強膜、角膜)、②眼球血管膜(脈絡膜、毛様体筋、虹彩支質、角膜内皮、胎児期の瞳孔膜)、③眼球内膜(網膜視部、毛様体・虹彩色素上皮層)の3層よりなる。①と②は中胚葉、③は神経外胚葉に由来する。内部の水晶体は体表外胚葉、硝子体は中胚葉由来であり、眼瞼・眼球膜、角膜上皮は皮膚の表皮の続きである。)
Schlemm, Canal of
- 986_01Schlemm, Canal of【Scleral venous sinus; Schlemm's canal; Canal of Schlemm強膜静脈洞;シュレム管 Sinus venosus sclerae】
→(シュレム管とも呼ばれる。強膜静脈洞は輪状に走る静脈性血管。内側は虹彩角膜角櫛状靱帯により境される。中断もしくは重複することあり。前眼房から眼房水を受け入れる。Schlemm, Friedrich (1795-1858) ドイツの解剖学者1830年に角膜と強膜の間にある環状小静洞について記載("Arteriarum capitis superficialium icon nova", Berolini, J.W. Boike)。)
- 986_02【Major circulus arteriosus of iris; Major arterial circle of iris大虹彩動脈輪 Circulus arteriosus iridis major】 Vascular circle with radiating branches formed by anastomoses between the long and short posterior ciliary arteries.
→(大虹彩動脈輪は長および短後毛様体動脈管の吻合による輪状の血管系。放射状に枝がでる。)
- 986_03【Anterior conjunctival arteries前結膜動脈 Arteriae conjunctivales anterior】 Arteries supplying the conjunctiva of the eyeball.
→(眼筋の動脈からでて結膜に分布。 (Feneis))
- 986_04【Anterior conjunctival veins前結膜静脈 Venae conjunctivales anterior】
→()
- 986_05【Anterior ciliary arteries前毛様体動脈 Arteriae ciliares anteriores】 Arteries arising from the anterior muscular arteries and passing through the sclera to the choroid and ciliary body before opening at the major circulus arteriosus of iris.
→(前毛様体動脈は角膜縁のやや後方で眼球壁に入り、強膜上動脈、前結膜動脈および後結膜動脈を分岐する。角膜縁近くで強膜を貫いて進入し、大虹彩動脈輪と連絡する。)
- 986_06【Anterior ciliary veins前毛様体静脈 Venae ciliares anteriores】 Veins accompanying the anterior ciliary artery that convey blood from the ciliary body to the veins of the ocular muscles at their beginning.
→(前毛様体動脈は角膜縁のやや後方で眼球壁に入り、強膜上動脈、前結膜動脈および後結膜動脈を分岐する。)
- 986_07【Posterior conjunctival veins後結膜静脈 Venae conjunctivales posteriores】
→()
- 986_08【Episcleral arteries強膜上動脈 Arteriae episclerales】 Arteries supplying the superficial sclera.
→(前毛様体動脈の枝で強膜表面を走る。 (Feneis))
- 986_09【Episcleral veins強膜上静脈 Venae episclerales】 Branches lying on the sclera that empty into the superior ophthalmic veins.
→(強膜上静脈は角膜縁に近い強膜における一連の小静脈で網様体静脈へそそぐ。 The episcleral veins are shown here anastomosing with the vorticose veins, which they do; however they also drain into the anterior ciliary vein.ここでは強膜上静脈は渦静脈で吻合しているように示されている;なお、強膜上静脈は前毛様体静脈へも血液を送っている。(Netter))
Ruysch' veins
- 986_10Ruysch' veins【Vorticose veins; Choroid veins渦静脈;眼球脈絡膜静脈;大脈絡膜静脈 Venae vorticosae; Venae chorioideae majores】 Four or five branches from the choroid of the eyeball that penetrate the sdera laterally.
→(渦静脈は毛様体血管系の静脈は眼球の赤道部で集まり、4本の渦静脈(眼球脈絡膜動脈)となって眼球をさる。)
- 986_11【Capillary lamina of choroid脈絡毛細管板(脈絡膜の) Lamina choroidocapillaris】 Layer containing a dense capillary network and no pigment cells that extends as for as the ora serrata. It is often separated from the vascular lamina by a special layer of connective tissue.
→(脈絡膜の脈絡毛細管板は網膜の外面に沿って平面的に広がるはなはだ密な毛細血管の網工であるが、その厚さは厚いところでも約10μmに過ぎない。網膜色素上皮および網膜の光受容細胞は、この毛細血管網からしみ出した血漿成分によって栄養されている。したがって、なんらかの原因で網膜が脈絡膜から剥離すると、剥離した部分は直ちに視覚を失い。視野の中では暗黒領域となる。)
- 986_12【Medial retinal arteriole網膜内側動脈 Arteriola medialis retinae】
→()
- 986_13【Medial retinal venule網膜内側静脈 Venula medialis retinae】
→()
- 986_14【Vascular circle of optic nerve視神経血管輪;視束血管輪 Circulus vasculosus nervi optici; Circulus vasculosus fasciculi optici】 Small vascular circle piercing the sclera around the optic nerve.
→(視神経の神経血管輪は視神経周囲にあり強膜を貫通する血管輪。)
- 986_15【Short posterior ciliary arteries短後毛様体動脈;脈絡膜動脈 Arteriae ciliares posteriores breves; Arteriae chorioideae】 Between 10 and 15 arteries that penetrate the sclera around the optic nerve, supplying the choroid, ciliary body, and passing to the major circulus arteriosus of iris.
→(短後毛様体動脈は脈絡膜動脈とも呼ばれ6~15本あり、視神経の眼球進入部の付近で強膜を貫いて脈絡膜に分布する。)
- 986_16【Posterior ciliary veins後毛様体静脈 Venae ciliares posteriores】
→()
- 986_17【Sheath of optic nerve視束鞘;視神経鞘 Vagina fasciculi optici; Vaginae nervi optici】
→()
- 986_18【Optic nerve [II]視神経;視束[脳神経II] Nervus opticus; Fasciculus opicus [II]】 Nerve emerging medial to the posterior pole of the eyeball and extending to the optic chiasma.
→(視神経は脳神経の1つとして扱われてはいるが、実は前脳胞の延長部である。眼球網膜の第8層である神経細胞層中にある多極神経細胞から出る神経線維が集まって出来る神経である。すなわち杆状体細胞および錐体状細胞よりの興奮は網膜の内顆粒層の双極細胞に伝わり、それがさらに神経細胞層の細胞に連絡し、この神経細胞の出す神経突起である線維はまず眼球の後極よりやや内下方の一ヶ所に集まって、視神経円板を作り、強大な神経幹となり、網膜の続きである視神経鞘に囲まれて後内側に向かう。眼球から約15~20mm隔ったたところで、眼動脈の枝である網膜中心動脈およびこれに伴う静脈が外側から入り込み、その中軸を通って網膜に分布する。左右両側の視神経は眼窩後端の視神経管を通って頭蓋腔に入り、次第に相近づいて蝶形骨体上の視神経溝でほぼ半交叉をして視交叉を作り、そのつづきは視索と名が変わって間脳の外側膝状体および中脳の上丘などの第一次視覚中枢に達して、ここで終わる。網膜が眼胚から発達するので経路に相応する。ヒトの視神経は眼球網膜の神経細胞層中にある多極神経細胞から出る100万本以上の神経線維からなる。すなわち、杆状体細胞および錐体状細胞よりの興奮は網膜の内顆粒層の双極細胞に伝わり、それがさらに神経細胞層の細胞に連絡し、この神経細胞の出す神経突起である線維はまず眼球の後極よりやや内下方の一ヶ所に集まって、視神経円板を作り、強大な神経幹となり、網膜の続きである視神経鞘に囲まれて後内側に向かう。眼球から約15~20mm隔ったたところで、眼動脈の枝である網膜中心動脈およびこれに伴う静脈が外側から入り込み、その中軸を通って網膜に分布する。左右両側の視神経は眼窩後端の視神経管を通って頭蓋腔に入り、次第に相近づいて蝶形骨体上の視神経溝でほぼ半交叉をして視交叉を作り、そのつづきは視索と名が変わって間脳の外側膝状体および中脳の上丘などの第一次視覚中枢に達して、ここで終わる。)
- 986_19【Iris虹彩 Iris】 Round disc with a central opening (pupil) situated in the frontal plane that varies in color in different individuals. It forms the posterior end of the anterior chamber and becomes continuous at its margin with the ciliary body. It has a diameter of 10-12 mm.
→(虹彩は、前頭面に位置し、眼の血管層の前方部分をつくる隔膜で、色に個人差のある円板。中央に開口部(瞳孔)があり、直径は約10~12mm。前眼房の後境界で、その縁は毛様体へ移行する。周囲辺縁は強膜岬角に付着している。瞳孔をかたちづくるあたかもカメラの絞りのような器官で、虹彩内皮、虹彩支質、虹彩筋、虹彩色素上皮層より構成され、血管に富む。虹彩の脈管と神経はは虹彩の動脈としては毛様体縁に沿う大虹彩動脈輪、瞳孔縁に沿う大虹彩動脈輪、瞳孔縁に沿う小虹彩動脈輪、両者を放射状につなぐ小動脈があり、長後毛様体動脈、前毛様体動脈、脈絡膜毛細血管叢より供給される。静脈血はこれらに伴う静脈のほか、渦静脈に流入する。虹彩の神経支配として長毛様体神経(三叉神経由来の体知覚性神経)と短毛様体神経(毛様体神経節由来の自律神経)があり、後者には動眼神経副核由来の節前線維から興奮を受けて伝達する節細胞の軸索すなわち副交感神経節後線維と、内頚動脈神経叢を経て毛様体神経節に達し、節内でそれに合流する胸部交感神経核由来の交感神経節後線維が含まれる。瞳孔括約筋は副交感神経、散大筋は交感神経の支配を受ける。)
- 986_20【Ciliary body毛様体 Corpus ciliare】 Thickened area situated between the ora serrata and root of the iris that contains the ciliary muscle and ciliary processes.
→(毛様体は虹彩支質と脈絡膜の移行部に生後発生する平滑筋(毛様体筋)の束により生じる肥厚部である。経線断面では全体として三角形の断面をもち、3頂点がそれぞれ網膜鋸状縁、虹彩基部、毛様体突起にあたる。毛様体突起には毛様体小帯が結合し、水晶体に連絡する。眼球を赤道面で切断し、その前半分を後ろから観察すると水晶体を一周する毛様体を一眺することができる。鋸状縁につづく、①毛様体輪(幅~3mm)と、②放射状に配列する約70個の毛様体突起とヒダよりなる毛様体間が区別される。輪部には細い経線方向に走る稜線が認められ、これが集中して毛様体突起(長さ2mm、幅1mm、高さ0.5mm)をつくる。)
- 986_21【Bulbar conjunctiva眼球結膜 Tunica conjunctiva bulbi】 Portion of the conjunctiva covering the eyeball. It consists of stratified, nonkeratinized squamous epithelium with only a small number of goblet cells and a lamina propria of loosely organized structures, containing few cells and permeated by elastic fibers.
→(眼球結膜は結膜のうち眼球を被う部分。杯細胞に乏しい角化していない重層扁平上皮である。固有層は疎で細胞に乏しく弾性線維を含む。)
- 986_21a【Conjunctiva結膜 Tunica conjunctiva】 Membrane covering the inner surface of the eyelids where it is composed of stratified (dual-layered or multilayered) columnar epithelium with goblet cells and a loosely organized, well-vascularized lamina propria containing numerous cells. It reflects at the conjunctival fornix onto the eyeball, covering it with stratified squamous epithelium as far as the corneal margin.
→(結膜は上・下眼瞼の内面(眼瞼結膜)と眼球前面(眼球結膜)をおおう粘膜である。眼球結膜は厚く不透明で血管に富み、表面に多数の乳頭をもつ。後眼瞼縁で結膜は眼瞼線分泌間の上皮にめがしらの半月ヒダの結膜は涙湖の底をつくり、涙点、涙管を経て鼻涙管粘膜上皮につづく。上眼瞼外側核の円蓋には6~12本の涙腺管が開く。上・下の結膜円蓋を経て、眼瞼結膜が眼球結膜に移行する。眼球結膜はゆるやかに強膜表面をおおい、薄く透明で乳頭を欠き血管分布に乏しく結膜輪で角膜上皮に移行する。円蓋の結膜には小形の杆状胞状腺(結膜腺、クラウゼ線)がある。)
- 986_22【Long posterior ciliary arteries; Iridic arteries長後毛様体動脈;虹彩動脈 Arteriae ciliares posteriores longae; Arteriae iridicae】 One lateral and one medial artery. They pass from posterior between the sclera and choroid, supply the ciliary body, and terminate at the major circulus arteriosus of iris.
→(長後毛様体動脈は虹彩動脈ともよばれ内側と外側の2本ある。視神経の眼球進入部の内外両側で眼球に入り、強膜と脈絡膜との間を前進して虹彩に達する。虹彩では、毛様体縁で鱗状の大虹彩動脈輪をつくり、その枝はさらに瞳孔縁のまわりで小虹彩動脈輪をつくる。)
- 986_23【Lateral rectus muscle外側直筋;外側眼球直筋 Musculus rectus lateralis; Musculus rectus bulbi lateralis】 o: Common tendinous ring and lesser wing of sphenoid, i: 5.5 mm behind the corneal margin. Action: Abduction of the corneal pole. I: Abducent nerve.
→(外側直筋は眼球の鼻側および耳側を走り、その停止腱は角膜縁の後方約6mmの強膜に放射状に停止する。目の動き:視線を外側に向ける。)
- 986_24【Sclera強膜 Sclera】 Membrane of the eyeball composed of interwoven collagen fibers. It has a bluishwhite appearance and is visible through the conjunctiva.
→(眼球の形状を保つ強靱な膠原線維組織層。角膜となっている前部6分の1を除いた部分。前方では隔膜固有質に、後方では篩板から視神経外鞘を経て脳硬膜に、それぞれつづいている。強膜と角膜を合わせて眼球線維膜という。強膜の厚さは眼球後極で~1.0mm、前部で~0.6mm、赤道で~0.4mmである。視神経線維束を通す篩板は後極の内側3.5mm、視神経乳頭の直後方にあたる。視神経は~数十本の掌側としてこれを通る。渦静脈、長・短毛様体動脈および神経が強膜を貫く。強膜はは外から内へ、①強膜上皮、②強膜固有質、③強膜褐色板の3沿うよりなる。虹彩角膜角に沿って強膜固有質が内方へ皮厚し(強膜距)毛様体筋腱により貫かれる。この部の直前に輪状に走る強膜静脈洞(Schlemmn管)があり、眼房水は虹彩角膜間隙(Fontana腔)からこれを通って渦静脈に排出される。角膜縁をとり膜浅い強膜溝の深層にこれらの構造がある。眼球前部の強膜上板毛細血管網に富み、その炎症性変化を臨床的に「網膜充血」という。強膜前部は眼球結膜、後部は眼球鞘(Tenon鞘)によりおおわれる。内面は脈絡外隙を間に脈絡外板に接する。)
- 986_25【Choroid脈絡膜 Choroidea; Chorioidea】 Portion situated between the retina and sclera.
→(脈絡膜は網膜視部の外側に接してこれを包んでおり、内側から外側に向かって、①基底膜、②脈絡毛細血管板、③血管板、④脈絡上板の4層に分けられる。)
- 986_26【Retina網膜 Retina】 Inner lining of the eyeball whose greater portion (optic part) is light sensitive. It is derived from the two layers of the optic cup.B
→(網膜は大きく分けて、網膜視部、網膜毛様体部、網膜虹彩部の3つの部分からなる。視覚部分は、視光線を受ける生理的部分で、色素部と神経部の2つの部分かなる。光刺激を受容して神経興奮に変換し、上位中枢へ情報として伝達する主要な視覚器構成成分である。前脳胞の一部分として発生する眼杯は視室腔をはさむ内・外2枚の壁をもち、分化して眼球内膜となるが、網膜の構造はすべてこの2層よりなる内膜に属し、脳壁に相同である。内膜は視神経乳頭から瞳孔縁まで眼球内面の前域をおおうが、網膜の構造はすべてこの2層よりなる内膜に属し、脳壁に相同である。内膜は視神経乳頭から瞳孔縁まで眼球内面の前域をおおうが、機能と構造の異なる網膜視部、網膜毛様体部、網膜虹彩部が区別され、後二部分は合わせて網膜盲部という。視部と毛様体部の境界が鋸状縁である。盲部では内膜の2板がともに比較的単純な上皮構造を保ち、虹彩後上皮と毛様体色素上皮・色素上皮となる。視部では外板から網膜色素部、内板から網膜神経部が分化する。中心部で0.4mm、鋸状縁で0.1mmの厚さをもつ。)
- 986_27【Central retinal vein, intraocular part網膜中心静脈(眼球内部の) Vena centralis retinae, pars intraocularis】 Part draining the eyeball.
→(眼球内部の網膜中心静脈の眼底における走行は動脈と似ているが、動脈は静脈よりも通常では硝子体側を走る。静脈は動脈と比較して25%ほど太い。)
- 986_28【Central retinal artery, intraocular part網膜中心動脈(眼球内部の) Arteria centralis retinae pars intraocularis】 Part supplying the eyeball.
→(眼球内部の網膜中心動脈は視神経と網膜の内層とに分布しこれらに栄養を与える。網膜中心動脈は眼球の約1cm後方で下側から視神経に進入し、その内部を前進して視神経円板に達する。視神経円板の円板陥凹から網膜に出て上・下に分岐し、それぞれがさらに内側(鼻側)と外側(耳側)の2枝に分かれる。したがって、上外側動脈・上内側動脈・下外側動脈・下内側動脈の4本に分かれる。ほかに内側と外側とに向かって水平に走る小枝もある。とくに外側に向かって小枝を黄斑動脈という。黄斑には上下からも多くの小枝が集まるが、内部に分布する血管は少ない。とくに中心窩は血管を欠き、栄養は脈絡膜の血管から受ける。網膜中心動脈およびその分岐は終動脈である。このために、閉塞すると視神経・網膜に虚血性変化が容易に起こる。)