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茸状乳頭【じじょうにゅうとう】 Scattered, pinhead-sized papillae, occurring in larger numbers on the tip and the margins of tongue.(茸状乳頭は舌背の前半部、とくに舌尖に多い乳頭で、糸状乳頭の間に散在する。名称のごとくきのこ状をしていて、舌背に広く分布するが、糸状乳頭程多くはなく、白っぽい糸状乳頭の間に赤い点状に見える乳頭が茸状乳頭である。この赤色に見えるのは、乳頭の重層扁平上皮が角化していないため、血液色としての赤色がすけてみえたためである。重層扁平上皮に各下層が認められていないこと、そして、二次乳頭が発達してくることが、糸状乳頭との違いである。さらに、マイスナー小体に似た神経終末が多いことからして、糸状乳頭と同様に一種の感覚装置でもあるらしい。また、味蕾も乳幼児には乳頭上皮に点在するが、成人になるにつれて喪失する。したがって成人の舌から作られた組織切片では、味蕾のない茸状乳頭を見るのが一般的である。)
10-6.舌の発生
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