A05_8_01_012

臓側面;内臓面(肝臓の)Visceral surface of liver(Facies visceralis hepatis)

臓側面;内臓面(肝臓の)【ぞうそくめん;ないぞうめん(かんぞうの)】 Partly concave posteroinferior surface of the liver that faces the viscera.(肝臓の臓側面は後下面で、いろいろの臓器に接するので、それに応じて浅い凹み(圧痕)がみられる。左側、すなわち左葉の下面には胃による胃圧痕、食道による食道圧痕がある。右側(右葉の下面)には、十二指腸・右結腸曲・右腎臓・副腎に接する十二指腸圧痕・結腸圧痕・腎圧痕・副腎圧痕がある。臓側面の中葉、すなわち右葉の左端部には、H状の溝がある。Hの横棒にあたる凹みは肝門で、肝臓に出入りする脈管(肝動脈・門脈・リンパ管)・神経・肝管が通るところである。Hの左脚にあたる縦溝は左葉と右葉との境界になる深い矢状裂で、前部は肝円索裂といわれ肝円索をいれ、後部は静脈間索裂で静脈間索をいれる。Hの右脚にあたる縦溝は浅い凹みで、前部は胆嚢窩で胆嚢をいれ、後部は下大静脈をいれる大静脈溝である。H状の溝で囲まれ、肝門の前方にある長方形の部は方形葉といわれ、胃の幽門と十二指腸の始部とに接する。肝門の後方にある部は小さく不規則形で、尾状葉といわれ、横隔膜・網嚢の上部に面する。尾状葉は前方に乳頭突起を出し、右前方には尾状突起を出して右葉に連なる。尾状葉は尾のような尾状突起をもつので、そのように名づけられた。)

Spalteholz

実習人体解剖図譜(浦 良治)

人体局所解剖図譜 II巻

Rauber Kopsch

Band2(090)

岡島解剖学

Pocket atlas of human anatomy

ネッター解剖学図譜

 

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