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- 126_00【Sixth thoracic vertebra; T6 vertebra; [T6]第6胸椎 Vertebra thoracica VI; [TVI]】
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- 126_00a【Thoracic vertebrae [TI-TXII]胸椎[T1-T12] Vertebrae thoracicae [T I-T XII]】 The twelve thoracic vertebrae.
→(胸椎は頚椎につづく12個の椎骨で、肋骨と結合して胸郭を形成する。椎体は下位のほど大きい。また、椎体の高さは頚椎より高く、腰椎より低い。椎体の外側面後部には肋骨頭に対する関節窩、すなわち、肋骨窩があり、第二~第九胸椎では椎体の上縁と下縁にそれぞれ半円形の上肋骨窩、下肋骨窩がある。第一~第九胸椎では互いに隣り合う胸椎の下および上肋骨窩が1個の関節窩を作り、一個の肋骨頭と関節する。第一胸椎には半円形の下肋骨窩があり、第十胸椎では上関節窩だけが存在する。また、第十一境地では椎体の上縁に、第十二胸椎では椎体のほぼ中央に1個の円形の肋骨窩がある。胸椎の椎孔はほぼ円形をしており、頚椎の椎孔に比してかなり小さい。横突起は第八胸椎でもっとも大きく、これより上位または下位の胸椎では、第八肋骨から遠ざかるほど小さくなる。第一~第十胸椎では横突起の尖端の前面に円形の関節面があり、横突肋骨窩という。第十一および第十二胸椎の横突起には横突肋骨窩はみられない。境地の棘突起は三角柱のような形をしていて、第1胸椎から第八胸椎までは下位になるほど傾斜が強くなる。しかし、その後は次第に傾斜が弱まり、第十二胸椎ではほとんど水平である。)
- 126_01【Pedicle of vertebral arch椎弓根 Pediculus arcus vertebrae】 The part of the vertebral arch located on the vertebral body between the superior and inferior vertebral notches.
→(椎弓根は椎体に付く椎弓の前部。上縁と下縁にある上椎切痕と下椎切痕により、上下から狭められる。多くの椎骨では椎弓板は椎弓根より深く、したがって椎弓根は椎体後面の上端寄りに着くようにみえる。)
- 126_02【Superior vertebral notch上椎切痕;上椎骨切痕 Incisura vertebralis superior】 Notch on the upper surface of the pedicle.
→(椎骨を側面からみると、椎弓の根もと(椎弓根)の上面と下面はそれぞれ小刀でえぐられたような曲面をなしている。この上面の切れ込みを上椎切痕とよぶ。)
- 126_03【Spinous process of vertebra棘突起(椎骨の) Processus spinosus vertebrae】 The spinous processes of C1-C6 are bifid.
→(棘突起は椎骨椎弓の正中線から後下方に向かう長い単一の突起である。)
- 126_04【Transverse process of vertebra横突起(椎骨の) Processus transversus vertebrae】
→(横突起は外側に向かって突出する1対の突起である。横突起と棘突起は主として多数の背筋の起着点となる。)
- 126_05【Transverse costal facet横突肋骨窩;横突起肋骨面(胸椎の) Fovea costalis processus transversi; Facies costalis processus transversi vertebrae thoracicae】 Fossa for articulation with the tubercle of the rib.
→(横突起にあるくぼみである横突肋骨窩は第11・12胸椎では見あたらない。これは第11・12肋骨が特に短いためである。)
- 126_06【Superior articular process of vertebra上関節突起;上脊椎関節突起(椎骨の) Processus articularis superior; Zygapophysis superior】 Superiorly projecting articular process on the vertebral arch.
→(上関節突起は椎骨の椎弓の根もと近くから上に向かって突出する1対の突起。上関節突起とすぐ上位の椎骨の下関節突起との間に関節をつくる。上連結突起という呼称は比較解剖に用いるとき便利である。)
- 126_07【Superior costal facet上肋骨窩 Fovea costalis superior; Fovea costalis cranialis】 Articular fossa for the head of the rib located on the superior margin of the vertebral body at the root of the vertebral arch.
→(第2~第9胸椎椎体の側面後部の上下両端には半円形の上肋骨窩および下肋骨窩があり、となりあう椎骨の上下のものが合して1個の肋骨頭に対する。その他の胸椎では肋骨との関節状態がこれとは異なる。第1胸椎では上肋骨窩が完全な円である。これは第1肋骨が第7頚椎と結合しないで、第1胸椎とだけ連接するためである。第11と第12胸椎は各1個の完全な肋骨窩をその側面中央部に持つが、第10胸椎には上端に半窩としての上肋骨窩を認めるばかりである。これは下位にある肋骨の連結部が下位の胸椎ほど次第に下方に移り、第11および第12肋骨が第11および第12胸椎のみと連接するからである。)