目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Genital systems; Reproductive system(生殖器系)Systemata genitalia せいしょくきけい

Genital systems; Reproductive system(生殖器系)Systemata genitalia せいしょくきけい Feneis: 190_01

[A09_0_00_000] →(子孫の増殖をはかる器官系で、個体の維持とは何も直接の関係はない。人間ばかりでなく、ほとんど大部分の動物は雌雄の区別があり、そのため男女ないし雌雄のからだを区物するもっとも本質的な形態学的特徴は生殖器に見られる。男の生殖器は精子を産生する「精巣(睾丸)」がその主体で、これに精液の副成分をなす種々の分泌物をつくる「付属生殖腺」、精液を運搬する「精路」、精液を女の生殖器内に注入する「交換器」としての腟と外陰部とが付属している。女の生殖器は「卵巣」と受精した卵を胎児にまで育てあげる「子宮」とがその主体をなし、これらに「交換器」としての腟と外陰部とが付属している。)

Male genital system(男性生殖器;男性の生殖系;男性生殖器系)Systema genitale masculinum だんせいのせいしょくき;だんせいのせいしょくけい;だんせいせいしょくきけい Feneis: 190_02

[A09_0_00_002]

Female genital system(女性生殖器;女性生殖器系)Systema genitale femininum じょせいせいしょくき;じょせいせいしょくきけい Feneis: 190_03

[A09_0_00_001]

Female internal genitalia(女性の内生殖器;内部生殖器)Organa genitalia feminina interna じょせいのないせいしょくき Feneis: 200_01

[A09_1_00_001] →(女の内生殖器には卵巣、卵管、子宮、腟などがある。)

Ovary(卵巣)Ovarium らんそう Feneis: 200_02

[A09_1_01_001] →(女性の生殖細胞すなわち卵子を作り出す器官、女性の生殖腺は卵巣である。卵巣は腹腔(骨盤腔)内にあって、成人では平均1×2×3cmくらいの扁平楕円形の器官である。その一端は卵巣間膜によって、子宮広間膜に固定さえている。卵巣の表面は、1層の扁平ないし立方上皮でおおわれている。これは卵巣ばかりでなく、他の腹腔内器官の表面をおおっている腹膜中皮と本質的に異ならないので、卵巣の表面上皮とよばれる。しかし古くはこの上皮から原始卵細胞が発生すると考えられたので、胚上皮とよばれた。現在はこの考えは否定されている。表面上皮の皮膜を形成している。この膜を白膜とよぶ。卵巣の実質は皮膚と髄質に分けられるが、両者の区分は明瞭ではない。皮質には卵細胞を含む多数の胞状体が存在し、卵胞とよばれる。正常な女性の卵巣には両側に合わせて数十万個の卵胞があるた、この中一生涯(生殖期間中)に排卵されるのは1000個以下である。卵胞はその発育段階によって、(1)原始卵包、(2)一次卵胞、(3)二次卵胞、(4)成熟卵胞というように異なった名で呼ばれる。成熟卵胞はその内部の卵胞腔に大量の卵胞液を貯え、非常に大きくなって卵巣の表面にドーム状に隆起する。人では28日周期で、この成熟卵胞が表面に破裂して、卵細胞をふくむ卵胞内容が腹腔内に放出される。これを排卵という。排卵された卵はその表面に1層の卵胞上皮細胞の層(放線冠)を付着させている。卵胞上皮(果粒層細胞)の残りの大多数はそのまま排卵後の卵包内にとどまり、この卵胞はつぶれて果粒層はひだをなして内腔に落ち込む。さらに内卵胞膜の血管から出血して、内腔に凝血塊たまってくる。このような排卵後の卵胞はまもなく、多数の多角形の細胞の集団となり、その細胞が黄色の組織を有するようになるので、黄体とよばれる。排卵された卵は、卵管采の働きや、卵管粘膜の線毛上皮細胞の線毛運動による水流にさからって溯ってくる。これは精子自身の鞭毛運動による。授精は卵管内でおこり、授精卵は子宮粘膜(子宮内膜)に着床して妊娠が成立する。卵巣内では排卵後に形成された黄体が、卵の授精、妊娠の成立とともに、一層大きくなって妊娠黄体となり、6ヶ月の間成長するが、その後は徐々に縮小し、分娩後は急速に縮小して白体になり瘢痕化する。妊娠が成立しなかったときには、黄体はそれほど大きくならないので、月経黄体とよばれ、約14日間存続し、継いで急速に変性萎縮して白体となる。卵巣は生殖細胞を産生する器官であると同時に、内分泌腺でもある。卵巣は分泌されるホルモンに2種あって、卵胞ホルモン(エストロゲン)は一次卵包囲後の卵胞の外方をとり囲む間質組織(結合組織)に由来する卵胞膜の内方部分、すなわち内卵帆うまくの細胞で合成される。他のホルモンは黄体細胞で形成されるので、黄体ホルモン(プロゲステロン)とよばえ、卵胞ホルモンは子宮内膜を増殖肥厚させ、黄体ホルモンは妊娠を持続させ役立つ。)

Hilum of ovary(卵巣門)Hilum ovarii らんそうもん Feneis: 200_03

[A09_1_01_002]

Medial surface of ovary(内側面(卵巣の))Facies medialis ovarii ないそくめん(らんそうの) Feneis: 200_04

[A09_1_01_003]

Lateral surface of ovary(外側面(卵巣の))Facies lateralis ovarii がいそくめん(らんそうの) Feneis: 200_05

[A09_1_01_004]

Free border of ovary; Free margin of ovary(自由縁(卵巣の))Margo liber ovarii じゆうえん(らんそうの) Feneis: 200_06

[A09_1_01_005]

Mesovarian border of ovary; Mesovarian margin of ovary(間膜縁(卵巣の);卵巣間膜縁)Margo mesovaricus ovarii かんまくえん(らんそうの);らんそうかんまくえん Feneis: 200_07

[A09_1_01_006]

Tubal extremity of ovary(卵管端(卵巣の))Extremitas tubaria ovarii らんかんたん(らんそうの) Feneis: 200_08

[A09_1_01_007]

Uterine extremity of ovary; Uterine pole of ovary(子宮端(卵巣の))Extremitas uterina ovarii しきゅうたん(らんそうの) Feneis: 200_09

[A09_1_01_008]

Tunica albuginea of ovary(白膜(卵巣の))Tunica albuginea ovarii はくまく(らんそうの) Feneis: 200_10

[A09_1_01_009]

Ovarian stroma; Stroma of ovary(卵巣支質)Stroma ovarii らんそうしひつ Feneis: 200_11

[A09_1_01_010]

Ovarian cortex; Cortex of ovary(卵巣皮質)Cortex ovarii らんそうひしつ Feneis: 200_12

[A09_1_01_011]

Ovarian medulla(卵巣髄質;髄質(卵巣の))Medulla ovarii らんそうずいしつ;ずいしつ(らんそうの) Feneis: 200_13

[A09_1_01_012]

Primordial ovarian follicle; Primordial follicle of ovary(原始卵胞)Folliculi ovarici primarii げんしらんぽう

[A09_1_01_012_1]

Vesicular ovarian follicle(胞状卵胞)Folliculi ovarici vesiculosi ほうじょうらんぽうGraafian follicle Feneis: 200_14

[A09_1_01_013] →(グラーフ卵胞ともよばれる。卵巣の成熟卵胞。卵母細胞が完全に成熟した卵胞で、胞状卵胞ともいわれる。オランダの生理学・組織学者Regnier Graaf (1641-1673)の名を冠する。)

Corpus rubrum(赤体)Corpus rubrum せきたい Feneis: 200_15

[A09_1_01_014] →(排卵後の卵巣内に残された卵胞腔は崩壊し、一次周辺の毛細血管からの出血によって内腔がみたされて赤体となるが、血液はやがて吸収されて、ここに黄体細胞が増殖して黄体が形成される。(分担IIp274))

Corpus luteum(黄体)Corpus luteum おうたい Feneis: 200_17

[A09_1_01_015] →(黄体は排卵後の卵胞から生ずるが、黄体細胞の起源は2通りあると考えられている。その大部分は顆粒層細胞から生じ、顆粒層黄体細胞(granulosa lutein cells)とよばれてる。ほかの種類は黄体の周辺部にある小さい細胞で、卵胞膜黄体細胞(theca lutein cells)とよばれる。黄体細胞は副腎皮質束状帯の細胞に似ていて、非常によく発育した滑面小胞体と多数の脂質滴を含み、糸粒体は球形の大型のものが多く、クリスタは管状である。粗面小胞体も平行板状に並んだ群が斑点状に分布する。黄体ホルモン(progesterone)はこのよく発達した滑面小胞体と糸粒体の共働のもとに合成されると思われる。そのほかに300nm前後の暗調な球形顆粒がみられることがあり、開口様式で放出される像が得られている。この顆粒は黄体から分布されるという蛋白ホルモンであるリラキシンではないかという説がある。)

Corpus albicans(白体;閉鎖黄体)Corpus albicans はくたい Feneis: 200_18

[A09_1_01_016]

Ligament of ovary; Proper ligament of ovary(固有卵巣索;子宮卵巣索)Ligamentum ovarii proprium; Ligamentum uteroovaricum こゆうらんそうさく;しきゅうらんそうさく Feneis: 200_19

[A09_1_01_017] →(固有卵巣索は尾側生殖提に由来する。広靱帯のヒダの間を卵巣の下端から子宮の横に至る索状の線維束。)

Suspensory ligament of ovary; Infundibulopelvic ligament♀(卵巣提靱帯;卵巣提索;骨盤漏斗靱帯)Ligamentum suspensorium ovarii♀ らんそうていじんたい;らんそうていさく;こつばんろうとじんたい Feneis: 200_20

[A09_1_01_018]

Uterine tube; Oviduct; Fallopian tube(卵管;ファロッピー管)Tuba uterina; Salpinx らんかんFallopian tube Feneis: 200_21

[A09_1_02_001] →(ファロピウス管とも呼ばれる。卵巣から排卵された卵子を子宮に運ぶ管で、受精は卵管とくに膨大部で起こる。卵子が受精していれば子宮に子宮腔に達して着床する。漏斗部、膨大部、峡部、子宮部からなる。ガレノスらも記載しているが、ファロピウスの報告で知られたので彼の名が残った。なお、同じファロピウスの名を冠する顔面神経管は、日本では混乱をさけてファロッピオ管と呼ぶことが多い。卵管は卵巣と子宮とを結び、卵を子宮へ送る。卵巣側の端は卵管腹腔口で腹腔に開き、子宮側の端は卵管子宮口で子宮内膜へ開く。卵巣側2/3の部分はやや太く、卵管膨大部をなし、その卵巣右端はとくに拡がって卵巣漏斗をつくる。漏斗の縁からは房状の卵管采が放射状にひろがり、そのうちの一つ、卵管采は卵巣外側端へ達する。卵管の子宮側は1/3はやや細く、卵管峡部といい、その先で子宮壁内を通る部分を子宮部という。卵管内面には粘膜のヒダである卵管がよく発達して、複雑な形を示す。上皮は単層円柱で、繊毛細胞と分泌細胞が混在する。筋層は内輪外縦、その外側は漿膜におおわれる。イタリアの解剖学者Gabriele Fallopio [Fallopius] (1523-1563)の名を冠する。)

Abdominal ostium of uterine tube; Abdominal opening of oviducts(卵管腹腔口)Ostium abdominale tubae uterinae らんかんふくくうこう Feneis: 200_22

[A09_1_02_002]

Infundibulum of uterine tube; Infundibulum of oviduct(卵管漏斗;卵管漏斗部)Infundibulum tubae uterinae らんかんろうと Feneis: 200_23

[A09_1_02_003] →(漏斗状の卵管起始部で卵巣に接する。 (Feneis))

Fimbriae of uterine tube; Fimbriae of oviduct; Tubal fimbriae(卵管采)Fimbriae tubae uterinae らんかんさい Feneis: 200_24

[A09_1_02_004] →(房状の漏斗付属物。 (Feneis))

Ovarian fimbria of uterine tube(卵巣采;漏斗卵巣縁)Fimbria ovarica; Margo infundibulo-ovaricus らんそうさい Feneis: 200_25

[A09_1_02_005] →(漏斗底部から卵巣までのび、これに付着する長い1本の采。 (Feneis))

Ampulla of uterine tube; Ampulla of oviduct(卵管膨大部)Ampulla tubae uterinae らんかんぼうだいぶ Feneis: 200_26

[A09_1_02_006] →(卵管膨大部は漏斗につづく太い部。長さ7~8cmで、卵管全長の約2/3を占める。卵巣の前上方をアーチ状に走る。膨大部は太いが、壁は薄い。粘膜には、きわめて複雑なヒダが発達し、内腔のほとんどを占めている。)

Isthmus of uterine tube(卵管峡部)Isthmus tubae uterinae らんかんきょうぶ Feneis: 200_27

[A09_1_02_007] →(卵管峡部は膨大部につづく細い部で、長さ約3~4cm。おぼ直走して子宮側壁に達する。)

Uterine part of tube; Intramural part of uterine tube(子宮部(卵管の);壁内部(卵管の))Pars uterina tubariae しきゅうぶ(らんかんの);へきないぶ(らんかんの) Feneis: 200_28

[A09_1_02_008]

Uterine ostium of tube(卵管子宮口)Ostium uterinum tubae uterinae らんかんしきゅうこう Feneis: 200_29

[A09_1_02_009]

Serosa of uterine tube; Serous coat of uterine tube(漿膜(卵管の))Tunica serosa tubae uterinae しょうまく(らんかんの) Feneis: 200_30

[A09_1_02_010] →(卵管漿膜は卵管の外表面を被う臓側腹膜。)

Subserosa of uterine tube; Subserous layer of uterine tube; Subserous oviduct(漿膜下組織(卵管の))Tela subserosa tubae uterinae しょうまくかそしき(らんかんの) Feneis: 200_31

[A09_1_02_011]

Muscular layer of uterine tube(筋層(卵管の))Tunica muscularis tubae uterinae きんそう(らんかんの) Feneis: 200_32

[A09_1_02_012]

Mucous membrane of uterine tube(粘膜(卵管の))Tunica mucosa tubae uterinae ねんまく(らんかんの) Feneis: 200_33

[A09_1_02_013] →(粘膜とは、体内の器官を被う面のうちで、体の外表につながるような面に対して与えられる名称である。そのような粘膜は、上皮epitheliumとこれを直下で支える結合組織(固有層と称する)との2つの基本要素からなる。固有層を作る結合組織の中には、ときに平滑筋層が存在するが、そのさいにはこの平滑筋層のことを粘膜筋板とよぶ。粘膜が表面に粘液を分泌する場合としない場合とがある。)

Folds of uterine tube(卵管ヒダ)Plicae tubariae らんかんひだ Feneis: 200_34

[A09_1_02_014]

Uterus(子宮)Uterus しきゅう Feneis: 202_01

[A09_1_03_001] →(子宮は骨盤腔のほぼ中央で膀胱の後ろ、直腸の前に位置する筋性の中空器官でで卵管から送られてきた授精卵が着床し、発育して胎児となり、分娩にいたるまでの間、必要な血液を供給し、発育の環境を与える器官である。子宮は妊娠していないときは非常に小さい(約2.5×4×7cm)が、妊娠とともに巨大になる。これは主として子宮筋層の平滑筋細胞の肥大と増殖、結合組織の増量による。子宮は西洋梨型の嚢状器官で、上縁(子宮底)の外側端に左右の卵管が開く。ほぼ球状の糸球体は下方にのびて円筒形の子宮頚となり、腟に向かって突出する子宮腟部を形成し、子宮頚を縦に貫く頚管は、上方は子宮腔に開き、下方は外子宮口によて腟の内腔にひらく。子宮の外面は子宮蓋膜であるが、その一部(子宮底と子宮体後面)のみを腹膜がおおって、子宮漿膜をなし、他は粗線遺精結合組織からなる蓋膜である。子宮壁は大部分を占める子宮筋層は非常に厚く、次の4層に分けられる(内方から外方の順)。(1)粘膜下層:大部分縦走筋、一部は斜走または輪走筋。(2)血管層:多くの血管を含み海綿状をなす。輪状ないし斜走筋。(3)血管上層:輪状ないし縦走筋。 子宮壁の内面をおおう粘膜を子宮内膜という。子宮体の内面をおおう子宮内膜は月経周期とともに形態変化をなし、妊娠によって脱落膜にかわる。しかし頚管内面の子宮内膜は周期的変化をしめさない。子宮内膜の表面上皮は単層円柱上皮で、線毛細胞と分泌細胞が混ざっている。内膜の厚さは月経周期の時期によって異なるが、厚い粘膜固有層(子宮内膜支質)の中を、表面から垂直に管状の子宮腺が伸びている。子宮腺の中にも少数の線毛細胞がある。頚管粘膜は丈の高い円柱上皮で被われており、その上皮細胞は粘液によって満たされている。子宮頚腺は複雑に分枝する大きな腺で、腺細胞は丈が高い円柱状細胞で粘膜を分泌する。この腺の導管が濃い粘液のために閉塞し、腺体が極端に貯留した粘液のために閉塞し、腺体が極端に貯留した粘液のために拡大して肉眼で小胞状にみえることがあり、古くからナボットの卵(嚢胞)とよばれてきた。子宮頚部の外表面は平滑で、腟と道央に重層扁平上皮でおおわれている。頚管の円柱上皮から重層扁平上皮への移行は外子宮口のすぐ内側で急激に代わる。頚管内の円柱上皮が斑点状に子宮腟部の重層扁平上皮の部分にまぎれこんだものを頚部ビランという。これは炎症をおこしやすい。また子宮頚癌の原因になる。)

Body of uterus; Corpus of uterus(子宮体;子宮体部)Corpus uteri しきゅうたい Feneis: 202_03

[A09_1_03_003] →(子宮体 子宮の上2/3部である。左右の卵管が進入するところより上部はやや円く突隆し、とくに子宮底といわれる。 子宮体は下方で次第に細くなって子宮頚に移行するが、体と頚との間はややくびれて子宮峡部と呼ばれる。(解剖学講義))

Fundus of uterus(子宮底)Fundus uteri しきゅうてい Feneis: 202_02

[A09_1_03_002] →(卵管侵入部より上方にある子宮の頂部。 (Feneis))

Uterine horn(子宮角;右子宮角・左子宮角)Cornu uteri しきゅうかく;うしきゅうかく・さしきゅうかく Feneis: 202_04

[A09_1_03_004] →(左右両側の中腎傍管の融合不全により卵管入口部が角状に突出したもの。)

Border of uterus([右・左]子宮縁;外側縁)Margo uteri; Margo lateralis [う・さ]しきゅうえん;がいそくえん Feneis: 202_05

[A09_1_03_005]

Intestinal surface of uterus; Posterior surface of uterus(後面;直腸面(子宮の))Facies intestinalis uteri; Facies rectalis こうめん;ちょくちょうめん(しきゅうの) Feneis: 202_06

[A09_1_03_006] →(後上方へ向かった面で腸が接触する。 (Feneis))

Uterine cavity(子宮腔;子宮体腔)Cavitas uteri; Cavum corporis uteri しきゅうくう;しきゅうたいくう Feneis: 202_07

[A09_1_03_007] →(粘膜で被われた内腔。 (Feneis))

Vesical surface of uterus; Anterior surface of uterus(前面;膀胱面(子宮の))Facies vesicalis uteri; Facies anterior uteri ぜんめん;ぼうこうめん(しきゅうの) Feneis: 202_08

[A09_1_03_008]

Isthmus of uterus(子宮峡部;子宮狭)Isthmus uteri しきゅうきょうぶ Feneis: 202_12

[A09_1_03_012] →(子宮腔は頚管に移行する所では特に狭くなっている(子宮峡部)。つまり子宮頚部とは子宮体と頚の間の約1cm長の部分である。)

Internal os of uterus(内子宮口;内峡管口)Ostium internum uteri; Orificium Orificium internum uterei; Orificium internum canalis isthmi ないしきゅうこう;ないきょうかんこう

[A09_1_03_012_1]

Anatomical internal os(解剖学的内子宮口)Ostium anatomicum uteri internum かいぼうがくてきないしきゅうこう Feneis: 202_09

[A09_1_03_009]

Histological internal os(組織学的内子宮口;内子宮組織学的口)Ostium histologicum uteri internum そしきがくてきないしきゅうこう;ないしきゅうそしきがくてきこう Feneis: 202_13

[A09_1_03_013]

Cervix of uterus(子宮頚)Cervix uteri しきゅうけい Feneis: 202_10

[A09_1_03_010] →(子宮峡部から腟へとのびる子宮の下部で、ほぼ管状で約2.5cm長。(Feneis))

Supravaginal part of cervix(腟上部(子宮頚の))Portio supravaginalis cervicis ちつじょうぶ(しきゅうけいの) Feneis: 202_11

[A09_1_03_011]

Vaginal part of cervix; Vaginal part of cervix of uterus(腟部(子宮頚の))Portio vaginalis cervicis ちつぶ(しきゅうけいの) Feneis: 202_14

[A09_1_03_014] →(円錐状に腟に突出した頚の部分で、全面を腟粘膜で被われている。(Feneis))

External os of uterus; External os of cervical canal(外子宮口;子宮口;外頚管口)Ostium uteri; Orificium externum uteri; Orificium externum canalis cervicis がいしきゅうこう;しきゅうこう;がいきょうかんこう Feneis: 202_15

[A09_1_03_015] →(子宮腔の腟への開口。子宮腟の腟への開口。未産婦では小窩状で、経産婦では裂目状である。 (Feneis))

Anterior lip of external os(前唇(外子宮口の))Labium anterius ostii uteri ぜんしん(がいしきゅうこうの) Feneis: 202_16

[A09_1_03_016] →(子宮口の前縁。 (Feneis))

Posterior lip of external os(後唇(外子宮口の))Labium posterius ostii uteri こうしん(がいしきゅうこうの) Feneis: 202_17

[A09_1_03_017] →(子宮口の後縁。 (Feneis))

Cervical canal(子宮頚管)Canalis cervicis uteri しきゅうけいかん Feneis: 202_18

[A09_1_03_018] →(子宮頚管は子宮頚部から外子宮口に至る管状の内腔。)

Palmate folds of cervical canal(棕状ヒダ(子宮頚管の))Plicae palmatae canalis cervicis uteri しゅじょうひだ;そうじょうひだ(しきゅうけいかんの) Feneis: 202_19

[A09_1_03_019]

Cervical glands(子宮頚腺)Glandulae cervicales しきゅうけいせん Feneis: 202_20

[A09_1_03_020] →(子宮頚の粘膜にある分枝管状粘液腺。(Feneis))

Parametrium(子宮傍組織)Parametrium しきゅうぼうそしき Feneis: 202_21

[A09_1_03_021]

Paracervix(子宮頚傍組織)Paracervix しきゅうけいぼうそしき Feneis: 202_22

[A09_1_03_022]

Serosa of uterus; Serous coat of uterus; Perimetrium(漿膜(子宮の);子宮外膜;子宮周囲組織)Tunica serosa uteri; Perimetrium しょうまく(しきゅうの);しきゅうがいまく Feneis: 202_23

[A09_1_03_023] →(子宮の漿膜は子宮外膜ともよばれる。子宮底と子宮体の上面・前面・後面で子宮壁は腹膜で被われる。腹膜は子宮の左右両側では合わさって2重のヒダ、すなわち子宮広間膜をつくる。子宮外膜は広間膜の間につづく。とくに下部では外膜は周囲の結合組織につらなる。)

Subserosa of uterus; Subserous layer of uterus; Uterine subserosa(漿膜下組織(子宮の))Tela subserosa treri しょうまくかそしき(しきゅうの) Feneis: 202_24

[A09_1_03_024]

Myometrium; Muscularis of ureter(筋層(子宮の);子宮筋層)Tunica muscularis; Myometrium きんそう(しきゅうの);しきゅうきんそう Feneis: 202_25

[A09_1_03_025] →(子宮筋層は厚さ1cmを超える平滑筋の層である。直径10~15μmの平滑筋線維よりなる厚いそうで、内側より、粘膜下層、血管層、血管上層、漿膜下層の4層に区別されているが、実際には、ラセン状にとりまいており、平滑筋線維が交錯しているので、子宮体の横断標本でこれらの層を明瞭に区別することは出来ない。平滑筋線維の長さは約50~60μmであるが、妊娠時には、平滑筋細胞の分裂増殖および増大がみられ、長さ600μmにも達するが、出産後、再び原型に復帰する。なお、血管上層の平滑筋線維は、卵管の筋層に続いている。)

Recto-uterinus; Recto-uterinus muscle(直腸子宮筋)Musculus rectouterinus ちょうくちょうしきゅうきん Feneis: 202_26

[A09_1_03_026]

Endometrium(粘膜(子宮の);子宮内膜)Tunica mucosa uteri; Endometrium ねんまく(しきゅうの);しきゅうないまく Feneis: 202_27

[A09_1_03_027] →(子宮の粘膜で、単層円柱上皮および単一管状の子宮腺をもつ固有層で構成される。内膜の構造、厚さ、状態は月経周期に伴って大きく変化する。)

Uterine glands(子宮腺)Glandulae uterinae しきゅうせん Feneis: 202_28

[A09_1_03_028]

Round ligament of uterus; Hunter's ligament(子宮円索;子宮鼡径索)Ligamentum teres uteri; Chorda uteroinguinalis (teres) しきゅうえんさく;しきゅうそけいさくHunter's ligament Feneis: 202_29

[A09_1_03_029] →(卵管開口部の前下方、左右両側で子宮に付着している筋線維を含む線維帯。鼡径管から大陰唇に至る。男性の精索に相当し、これも鼡径管を通り同じような腓腹をもつが相同ではなく精巣導帯と相同である。スコットランドの解剖学者William Hunter (1718-1783)によって記載された。WilliamはJohn Hunterの兄で、彼の業績はグラスゴーのハンター博物館に残されている。)

Pubocervical ligament(恥骨頚靱帯)Ligamentum pubocervicale ちこつけいじんたい Feneis: 202_30

[A09_1_03_030]

Cardinal ligament; Transverse cervical ligament; Mackenrodt's ligament(基靱帯;子宮頚横靱帯)Ligamentum cardinale; Ligamentum transversum cervicis きじんたい;しきゅうけいおうじんたいMackenrodt's ligament Feneis: 202_31

[A09_1_03_031] →(『マッケンロートの靱帯』ともよばれる。基靱帯は支持板として子宮の両側(子宮傍組織)の腹膜下結合組織に形成された膠原線維、弾性線維および筋線維束をひっくるめたものである。子宮広間膜の下にあり、それらは子宮頚の腟上部から小骨盤側壁の筋膜に向かって扇状に広がっている。基靱帯は骨盤底に定着し、膀胱や直腸の充填物に可動性を与えるように子宮を浮いた状態に保持している。子宮は恥骨結合と仙骨からの靱帯とともにおもに基靱帯によって固定されている。この部のリンパ節は子宮頸癌で重要である。マッケンロート Mackenrodt, Alwin Karl (1859-1925) ドイツの婦人科医。子宮のマッケンロート靱帯を記述("Ueber die Ursachen der normalen u. pathologischen Lagen des Uterus", Arch. Gynak., 1895, 48, 393-421)。)

Uterosacral ligament; Recto-uterine ligament(直腸子宮靱帯;子宮仙骨靱帯)Ligamentum rectouterinum ちょくちょうしきゅうじんたい;しきゅうせんこつじんたいPetit, Ligaments of Feneis: 202_32

[A09_1_03_032]

Placenta(胎盤)Placenta たいばん

[A09_1_03_032_1] →(胎児血液と母胎血液との間の物質交感の場。子宮内膜と絨毛によって構成され、胎児組織由来の絨毛が母胎の血液に浸った状態にある。絨毛内には毛細血管があり、胎児の体内に出入りする臍帯血管と連絡する。(イラスト解剖学))

Maternal placenta; Placenta uterina(子宮部(胎盤の))Pars uterina placentae しきゅうぶ(たいばんの)

[A09_1_03_032_2]

Fetal placenta; Fetal component of the placenta(胎盤胎児部;胎児部)Pars fetalis placentae たいばんたいじぶ;たいじぶ

[A09_1_03_032_3]

Deciduous membrane; Deciduall membranes(脱落膜)Membranae deciduae だつらくまく

[A09_1_03_032_4]

Umbilical cord(臍帯)Funiculus umbilicalis さいたい

[A09_1_03_032_5] →(胎児の臍と胎盤を結ぶ索状物。出産時で長さ50~60cm、径約1cm。表面は羊膜でおおわれ、内部は胚体外中胚葉に由来する膠様組織であるWharton軟肉で埋められ、そのなかに1対の臍動脈と1本の臍静脈(はじめは1対であるが、胎盤に近い部を除き、1本になる)がある。初期には尿膜管、および卵黄動・静脈を伴う卵黄管がみらえるが、これらは退縮し、消滅する。臍帯は体茎と卵黄茎の合体により形成される。体茎には排泄腔から尿膜が伸長し、それに沿って尿膜血管がつくられ、これは尿膜管の退縮後も残って臍動・静脈となる。黄卵柄は腸管と卵黄嚢をつなぐ卵黄管と、それを包む胚体外臓側中胚葉からなり、後者は卵黄動・静脈を含む。胚子の腹方への屈曲につれて(第4週)、体茎は胚子の腹側中央に移動し(腹茎)、拡大する羊膜が体茎と黄卵柄を共通に鞘状に包んで、臍帯をつくる(第5週)。この辞典では、体茎と黄卵柄の間には胚体内・外の体腔をつなぐ臍帯体腔(Intraumbilical coelom)があって、第6週ではこの腔に腸の一部が侵入する。これを生理学的臍ヘルニア(Physiological umbilical hernia)とよぶが、3ヶ月末までに、腸は腹腔におさまる。卵黄柄と体茎の中胚葉組織も、胚子期の間に癒合し、卵黄管も退縮するが、臍帯体腔は臍帯の胎児への付着部にしばらく残る。)

Vagina(腟)Vagina ちつ Feneis: 204_01

[A09_1_04_001] →(腟は女性の交接器であり、産道の下部をなし、月経による産物を排出する経路となる。上方は子宮口を通じて子宮腔に、下方は腔口を通じて腟前庭で外界に開く。腟口を不完全に閉じる粘膜のヒダが処女膜で、その遺物が残るものを処女膜痕という。子宮の腟部が腟後壁の方を向くため、後壁は長く(7cm以上)、前腟はやや短い(6cm)。子宮腟部と腟壁の間で、腟部を輪状に取りまく陥凹を腟円蓋という。腟壁には横皺が多く、腟粘膜皺といい、前・後壁には縦の隆起があって、前皺柱、後皺柱という。前皺柱の下部は尿道により生ずる腟の尿道隆起に連続する。粘膜上皮は重層扁平上皮、筋層は平滑筋からなる。腟の刺激によって、性感特に絶頂反応(オルガスム)が起こるメカニズムについたは、ほとんど何もわかていなかった。産婦人科医の話によると、腟口の一部分を除けば、腟は機械的な刺激には鈍感らしい。メスで切っても鉗子でつまんでも、患者は痛みを訴えないという。組織学的にも、腟壁に豊富な知覚神経が分布している様子はなく、終末装置のようなものは全く見られない。それでは性交による腟の快感はどこからくるのだろうか?最近の研究によると、その答えは、腟の前方を走る尿道にありそうだ。免疫組織化学の発達によって、尿道の固有層と更に上皮の中に、知覚神経(Substance PとCGPRという、いずれも知覚神経に特徴的な伝達物質を含む)が、想像を絶するほど密な網を作っていることが分かってきた。それに加えて上皮の中には、セロトニン(5HT)というアミンを分泌する、神経細胞に似た正常の細胞(paraneuron)がたくさんに分布している。このパラニューロンは、上皮の中に樹枝状に突起を伸ばし、その分布と形態から見て、圧迫される、引き延ばされる、といった機械的な刺激を受ける機械受容細胞mechano-receptorと推定される。)

Vaginal fornix; Fornix of vagina(腟円蓋;腟底)Fornix vaginae; Fornix vaginae anterior et posterior ちつえんがい Feneis: 204_02

[A09_1_04_002] →(子宮頚の腟部と腟壁との間を占める腔。(Feneis))

Anterior part of vagina; Anterior fornix of vagina(前部(腟の);腟円蓋前部;前腟円蓋)Pars anterior fornicis vaginae ぜんぶ(ちつの);ちつえんがいぜんぶ;ぜんちつえんがい Feneis: 204_03

[A09_1_04_003]

Posterior part of vagina; Posterior fornix of vagina(後部(腟の);腟円蓋後部;後腟円蓋)Pars posterior fornicis vaginae こうぶ(ちつの);ちつえんがいこうぶ;こうちつえんがい Feneis: 204_04

[A09_1_04_004]

Lateral part of vagina; Lateral fornix of vagina(外側部(腟の);腟円蓋外側部;外側腟円蓋)Pars lateralis fornicis vaginae がいそくぶ(ちつの);ちつえんばいがいそくぶ;がいそくちつえんがい Feneis: 204_05

[A09_1_04_005]

Anterior wall of vagina(前壁(腟の))Paries anterior vaginae ぜんへき(ちつの) Feneis: 204_06

[A09_1_04_006]

Posterior wall of vagina(後壁(腟の))Paries posterior vaginae こうへき(ちつの) Feneis: 204_07

[A09_1_04_007]

Hymen(処女膜;腟弁)Hymen しょじょまく Feneis: 204_08

[A09_1_04_008] →(処女膜は薄い膜状のひだで、二層処女膜(hymen bifenestratus, hymen biforis:広い中隔で分かれている二窓をもつ処女膜)、篩状処女膜(cribriform hymen:多数の小さな穿孔をもつ処女膜)、歯状処女膜(denticulate hymen:鋸歯状の縁をもつ処女膜)、無孔処女膜(Imperforate hymen:開口部がなく、膜が完全に腟口をおおう処女膜)、漏斗状処女膜(Infundibuliform hymen:中央に緩斜面の縁の付いた開口部をもつ突出状漏斗の形をした処女膜)、彫刻状処女膜(hymen sculptatus:非常に凸凹が激しく、ギザギザした縁のついた処女膜)、中隔処女膜(septate hymen:細い組織の帯によって2個の開口部が分離している処女膜)、部分的中隔処女膜(hymen subseptus:開口部が中隔により部分的に閉じた処女膜)、垂直処女膜(vertical hymen:開口部が垂直である処女膜)などがある。種々の理由で破れる以前は腟を閉鎖している。処女でもしばしば失われているが、通常、その痕跡が処女膜痕として残っている。)

Carunculae hymenales; Hymenal caruncle(処女膜痕)Carunculae hymenales しょじょまくこん Feneis: 204_09

[A09_1_04_009] →(処女膜痕は分娩後の裂傷後に、腟口を取り囲む処女膜の残った多数の小膜片。)

Muscular layer of vagina(筋層(腟の))Tunica muscularis vaginae きんそう(ちつの) Feneis: 204_10

[A09_1_04_010]

Vaginal mucosa; Mucous membrane of vagina(粘膜(腟の);腟粘膜)Tunica mucosa vaginae ねんまく(ちつの) Feneis: 204_11

[A09_1_04_011] →(腟の粘膜層。)

Vaginal rugae(腟粘膜ヒダ;腟粘膜皺;腟粘膜摺)Rugae vaginales ちつねんまくひだ;ちつねんまくしゅう Feneis: 204_12

[A09_1_04_012]

Vaginal columns(皺柱;ヒダ柱;摺柱)Columnae rugarum しゅうちゅう;ひだちゅう Feneis: 204_13

[A09_1_04_013]

Posterior vaginal column(後皺柱;後ヒダ柱;後腟摺柱)Columna rugarum posterior こうしゅうちゅう;こうひだちゅう;こうちつしゅうちゅう Feneis: 204_14

[A09_1_04_015]

Anterior vaginal column(前皺柱;前ヒダ柱;前摺柱;前腟摺柱)Columna rugarum anterior ぜんしゅうちゅう;ぜんちゅう;ぜんしゅうちゅう;ぜんちつしゅうちゅう Feneis: 204_15

[A09_1_04_014]

Urethral carina of vagina(腟の尿道隆起)Carina urethralis vaginae ちつのにょうどうりゅうき Feneis: 204_16

[A09_1_04_016] →(前皺柱の下部にみられる縦層隆起で尿道があるためにできる。 (Feneis))

Spongy layer of vagina(海綿層(腟の))Tunica spongiosa vaginae かいめんそう(ちつの) Feneis: 204_17

[A09_1_04_017]

Epoophoron(卵巣上体)Epoophoron らんそうじょうたいRosenmuller, Organ of Feneis: 204_18

[A09_1_05_001] →(卵巣間膜にみられる痕跡的細管の集合。尿生殖器の器官発生で中腎に由来し、中央部の中腎細管の遺残で男性の臓側の精巣上体管や迷管と相同なもの。)

Longitudinal duct of epoophoron; Duct of epophoron(卵巣上体管;卵巣上体縦管)Ductus longitudinalis epoophori; Ductuli epoophori らんそうじょうたいかん;らんそうじょうたいじゅうかんGartner's duct; Malpighian canal Feneis: 204_19

[A09_1_05_002] →(ガントネル(ガルトナー)管ともいう。卵管間膜にある中腎管の遺残。Gartner, Hermann Treschow (1785-1827) デンマークの外科医。ウォルフ器官の残遺物、ガルトネル管を記す。これを1681年にMalpighiが牛で見つけていたが、1822年にガントネルが再発見。しばしばこれが悪性化してガルトネル嚢となる。)

Transverse ductules of epoophoron(横小管(卵巣上体の))Ductuli transversi epoophori おうしょうかん(らんそうじょうたいの) Feneis: 204_20

[A09_1_05_003] →(横走する10~20本の中腎小管遺残で卵巣上体縦管に開く。 (Feneis))

Vesicular appendices of epoophoron(胞状垂(卵巣上体の))Appendices vesiculosae epoophori ほうじょうすい(らんそうじょうたいの)Morgagni, Hydatid of Feneis: 204_21

[A09_1_05_004] →(多くは卵管漏斗の近くにある小胞状に終わる中腎小管。 (Feneis))

Paroophoron; Kobelt's tubules(卵巣傍体)Paroophoron らんそうぼうたいKobelt's tubules Feneis: 204_22

[A09_1_06_001]

Vestige of ductus deferens(痕跡精管)Ductus deferens vestigialis こんせきせいかん Feneis: 204_23

[A09_1_06_002]

最終更新日: 19/10/13

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